“李陵”の読み方と例文
読み方割合
りりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
李陵りりょう自身が希望のない生活を自らの手で断ち切りえないのは、いつのまにかこの地に根をおろしてしまった数々の恩愛や義理のためであり
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
繿縷ぼろをまとうた蘇武の目の中に、ときとして浮かぶかすかな憐愍れんびんの色を、豪奢ごうしゃ貂裘ちょうきゅうをまとうた右校王うこうおう李陵りりょうはなによりも恐れた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
翌、天漢てんかん三年の春になって、李陵りりょうは戦死したのではない。捕えられてに降ったのだという確報が届いた。武帝ははじめて嚇怒かくどした。即位後四十余年。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)