“豪奢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうしゃ90.8%
がうしや5.3%
おごり0.8%
こうしゃ0.8%
ごうしや0.8%
はで0.8%
ガウシヤ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時としては目下の富貴ふうきに安んじて安楽あんらく豪奢ごうしゃ余念よねんなき折柄おりから、また時としては旧時の惨状さんじょうおもうて慙愧ざんきの念をもよおし、一喜一憂一哀一楽
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
変へまして、清岡球江きよをかたまえ豪奢がうしやを見せるために、私はヴェランダに虎を飼ふことにしました。南洋産の猛烈な奴で、そいつが幕切れに暴れて、球江に喰ひつかうとする処を
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
吉原きた豪奢こうしゃの春のおごりもうれしいが、この物寂びたやしろの辺りの静かな茶屋も面白い。秋の遊蕩ゆうとうはとかくあまりケバケバしゅうないのがよい。のう、露月どの」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
どう見ても芸者の出の着物らしい華美で豪奢ごうしやなものを縫つてゐるのを目撃してぞつとしたことがある。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
深紅しんくの色の薔薇ばらの花、秋の夕日の豪奢はでやかさを思はせる深紅しんくの色の薔薇ばらの花、まだ世心よごころのつかないのに欲を貪る者の爲添伏そひぶしをして身を任すたふと供物くもつ僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
コレに似た驚きの経験は曽て一度したことがあつた。姫は今ソレを思ひ起して居る。簡素と豪奢ガウシヤとの違ひこそあれ、驚きの歓喜は、印象深く残つてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)