“こうしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巧者62.8%
校舎11.6%
後者9.3%
黄紗2.3%
公舎2.3%
好者2.3%
後車2.3%
攻者2.3%
紅車2.3%
豪奢2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稀に来る都人士には、彼の甲斐々々しい百姓姿を見て、一廉いっかど其道の巧者こうしゃになったと思う者もあろう。村の者は最早もう彼の正体しょうたいを看破して居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
こういって、外套室がいとうしつへかけ出した。このとき小使こづかいがベルのボタンをしたので、あじもそっけもない広い校舎こうしゃじゅうへ、けたたましいベルのおとひびき渡った。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
殊に後者こうしゃについては、諸君は何故なにゆえに最少のエネルギーを取出すことに苦心するかと思われるだろうが、抑々そもそも原子崩壊によって生ずるエネルギーはものすごく強大であって
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは黄紗こうしゃにくるまれた三巻の書で、たてよこ五寸、厚さ三寸。——女神はそれを彼へさずけてから告げた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぐったりとうつを見出したが、夢にしても不思議であった。黄紗こうしゃにくるんだ三巻の天書は膝にのっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「四十面相のことをきかれて、いま公舎こうしゃからおいでになったところです。」
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大資産家だいしさんかなららず、そうでないものが、一万円まんえんのらんをもとめるというのは、よほどの好者こうしゃですね。それも全財産ぜんざいさんをただの一鉢ひとはちのらんにえたというのですから、おどろくじゃありませんか。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「まあ/\、待て/\。後車こうしゃの戒めだ」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
されば競技者の任務を言えば攻者こうしゃの地に立つ時はなるべく廻了の数を多からしめんとし、防者ぼうしゃの地に立つ時はなるべく敵の廻了の数を少からしめんとするにあり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
二銭団洲とおなじような径路と運命との持主に、市川紅車こうしゃという俳優があった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
吉原きた豪奢こうしゃの春のおごりもうれしいが、この物寂びたやしろの辺りの静かな茶屋も面白い。秋の遊蕩ゆうとうはとかくあまりケバケバしゅうないのがよい。のう、露月どの」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)