“好者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すきもの42.9%
すきしや28.6%
よきもの7.1%
こうしゃ7.1%
すきしゃ7.1%
ものずき7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好者すきものとなってみると、お雛様ひなさま飯事ままごとのようなことばっかりしていたんでは納まらない、そういう図々しいことをしてみたがるんです。
先日こなひだ東京美術倶楽部で行はれた水戸家の売立会には、色々好者すきしやの眼をそばだてさせる物が、それ/″\素晴しいで取引せられたやうであつたが
つゝしみ居ければ主人五兵衞は此久兵衞が年頃といひ萬端ばんたん如才じよさいのなき者ゆゑ大いに心にかな好者よきもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大資産家だいしさんかなららず、そうでないものが、一万円まんえんのらんをもとめるというのは、よほどの好者こうしゃですね。それも全財産ぜんざいさんをただの一鉢ひとはちのらんにえたというのですから、おどろくじゃありませんか。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だから、奥州の伊達侯などは、六十余万石の領主であり、大の煙草の好者すきしゃといわれているが、祐筆ゆうひつ御日常書ごにちじょうがきによると
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞者哉きくものかな其趣そのおもむきならば汝は立派な好男子也いゝをとこなり併しながら忠兵衞妻は餘程よほど好者ものずきなりとたはふれられしかば長庵眞顏まがほにていやさ世には相縁あひえん奇縁きえんと申事も御座候と申けるは如何にも不敵々々ふて/\しき曲者なり越前守殿如何に忠兵衞長庵の申立而已のみにては胡亂うろんなり先月中旬ちうじゆんころ其方がつま富儀とみぎ長庵と密通みつつうの場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)