“すきもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好者31.6%
数寄者31.6%
数奇者15.8%
好色者10.5%
好色漢5.3%
好色男5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでこれを一旦また他の好者すきものわかちまして、そうして新しい刺激を得るような古陶器を再び取り入れようというのが今度展観する私の目的であります。
彼がねがったのは、夢想し耽溺たんできすることの快楽を、恍惚こうこつとして実践する風流人の生活、当時の言葉でいうところの数寄者すきものの生活ではない。正反対である。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
文化ごろ煎茶の流行した時代には数奇者すきものが集まって幾つもの椀に煎茶を盛って出し、その水の出所が多摩川か、隅田川か、はた井戸かをいい当てるを誇ったということである。
氷湖の公魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
垣間かいま見る好色者すきものに草かぐわしき
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
母親を手古摺てこずらせて来たお滝は、最早涙も涸れた様子ですが、声の無い歔欷なきじゃくりが、玉虫色に紅を含んだ、可愛らしい唇に痙攣けいれんを残して、それがまだ好色漢すきもの岩太郎の眼には
銭形平次捕物控:245 春宵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
たしかに近代的好色男すきものの心をそそる肉體であらう。