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数寄者
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すきもの
ふりがな文庫
“
数寄者
(
すきもの
)” の例文
茶室は小堀遠州の作だと伝えられ、「古月亭」と号されていて、家中や城下町の
数寄者
(
すきもの
)
たちが、しばしば茶会を催すので知られていた。
薊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼が
希
(
ねが
)
ったのは、夢想し
耽溺
(
たんでき
)
することの快楽を、
恍惚
(
こうこつ
)
として実践する風流人の生活、当時の言葉でいうところの
数寄者
(
すきもの
)
の生活ではない。正反対である。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
殿下御秘蔵の
水差
(
みずさし
)
の
蓋
(
ふた
)
を取りまして急ぎ
聚楽
(
じゅらく
)
へ
罷
(
まか
)
り上り、関白殿の御覧に供えましたところ、その水差と申しますのは、もとは
堺
(
さかい
)
の
数寄者
(
すきもの
)
の物でござりましたが
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
宿の
主
(
あるじ
)
が気がきいて備えて置いたか、或いはお客のある者が置残して行ったのを、いい
無聊
(
ぶりょう
)
の慰めにかつぎ出して、手ずさみを試むる
数寄者
(
すきもの
)
が、この頃の、不意の、雑多の
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
宗匠はそこで
涼
(
すずみ
)
の会や虫の会を開いて町の茶人だちと、趣向を競った話や、京都で多勢の
数寄者
(
すきもの
)
の中で
手前
(
てまえ
)
を見せた時のことなどを、座興的に話して、世間のお茶人たちと
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
勿体ない感じを受ける、東京の
数寄者
(
すきもの
)
なら一個二十五銭でも悦んで買うだろう。私はこれらのものがあるがために二度益田に足を運んだ。だがどの益田の人が、こんな悦びを受けてくれるか。
雲石紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“数寄者”の解説
数寄者(すきしゃ)は、芸道に執心な人物の俗称。「数奇者」(すきもの)と書く場合もある。
現代では、本業とは別に茶の湯に熱心な人物、特に名物級の茶道具を所有する人物として用いられる。
(出典:Wikipedia)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“数寄”で始まる語句
数寄
数寄屋橋
数寄屋
数寄屋町
数寄屋河岸
数寄屋普請
数寄屋廂
数寄屋造
数寄屋風
数寄屋門