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『薊』
ふりがな文庫
『
薊
(
あざみ
)
』
加川銕太郎は机に向って坐り、ぼんやりと庭のほうを眺めていた。部屋の片方では弟の佐久馬が、本箱を前にして書物の整理をしていた。 「またですか」と云う妻の声がした、「またいつものことを考えていらっしゃるのね」 銕太郎は黙っていた。 彼は両の肱で …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「小説新潮」新潮社、1959(昭和34)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約32分(500文字/分)
朗読目安時間
約54分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
刻
(
ほ
)
目見
(
めみえ
)
家中
(
かちゅう
)
庇
(
ひさし
)
惘然
(
もうぜん
)
雁
(
がん
)
些細
(
ささい
)
仇名
(
あだな
)
仔細
(
しさい
)
仰
(
おっ
)
伴
(
つ
)
信俊
(
のぶとし
)
側女
(
そばめ
)
公事
(
くじ
)
冰
(
こお
)
冴
(
さ
)
凭
(
もた
)
刺戟
(
しげき
)
勾配
(
こうばい
)
半刻
(
はんとき
)
却
(
かえ
)
参覲
(
さんきん
)
吃
(
ども
)
吃驚
(
びっくり
)
呟
(
つぶや
)
呻
(
うめ
)
唖
(
おし
)
喉
(
のど
)
喘
(
あえ
)
嗅
(
か
)
嘲弄
(
ちょうろう
)
噎
(
む
)
夕餉
(
ゆうげ
)
太息
(
といき
)
太腿
(
ふともも
)
威
(
おど
)
嬌
(
なま
)
定宿
(
じょうやど
)
宿直
(
とのい
)
寝衣
(
ねまき
)
寝間
(
ねま
)
屏風
(
びょうぶ
)
屹
(
きっ
)
崖下
(
がけした
)
御側
(
おそば
)
愛嬌
(
あいきょう
)
慥
(
たし
)
掩
(
おお
)
掻巻
(
かいまき
)
撫
(
な
)
撫子
(
なでしこ
)
曝
(
さら
)
書肆
(
しょし
)
板塀
(
いたべい
)
棘
(
とげ
)
歪
(
ゆが
)
溜息
(
ためいき
)
溢
(
あふ
)
煽
(
あお
)
燄
(
ほのお
)
片膝
(
かたひざ
)
狼狽
(
ろうばい
)
猿戸
(
さるど
)
瑕
(
きず
)
痙攣
(
けいれん
)
盲目
(
めくら
)
築山
(
つきやま
)
籠
(
こも
)
聾
(
つんぼ
)
股立
(
ももだち
)
肱
(
ひじ
)
良人
(
おっと
)
芒
(
すすき
)
苛立
(
いらだ
)
苦悶
(
くもん
)
萎
(
しお
)
蒲
(
がま
)
蒼白
(
あおじろ
)
薊
(
あざみ
)
藩主
(
はんしゅ
)
蘆荻
(
ろてき
)
衿
(
えり
)
袂
(
たもと
)
袴
(
はかま
)
襖
(
ふすま
)
襷
(
たすき
)
覗
(
のぞ
)
訊
(
き
)
誹謗
(
ひぼう
)
諄
(
くど
)
譬
(
たと
)
貴方
(
あなた
)
賭
(
か
)
躯
(
からだ
)
躰臭
(
たいしゅう
)
辱
(
はずか
)
追従
(
ついしょう
)
遮
(
さえぎ
)
酒肴
(
しゅこう
)
陽溜
(
ひだま
)