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噎
ふりがな文庫
“噎”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
む
52.4%
むせ
40.7%
おくび
3.4%
むせび
1.4%
い
0.7%
おく
0.7%
むっ
0.7%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
む
(逆引き)
鼻と、口を
手拭
(
てぬぐい
)
でしっかと
結
(
ゆわ
)
えてもムーンと鼻の穴から、頭へ突きぬけるような臭気が、
噎
(
む
)
せるようだった。
馴
(
な
)
れても同じだった。
工場新聞
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
噎(む)の例文をもっと
(50作品+)
見る
むせ
(逆引き)
良人
(
おっと
)
の軽い口ぶりを聞いて、おいちは声をあげて笑いだし、大助に激しく頬ずりをしながら、そして
噎
(
むせ
)
るように笑いながら去っていった。
つばくろ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
噎(むせ)の例文をもっと
(50作品+)
見る
おくび
(逆引き)
刺身は
調味
(
つま
)
のみになッて
噎
(
おくび
)
で
応答
(
うけこたえ
)
をするころになッて、お政は、例の所へでも往きたくなッたか、ふと
起
(
た
)
ッて
坐舗
(
ざしき
)
を出た。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
噎(おくび)の例文をもっと
(5作品)
見る
▼ すべて表示
むせび
(逆引き)
焦
(
ぢ
)
れつたいやうな、泣くやうな、變に
熱
(
あつ
)
い
噎
(
むせび
)
を吹きつける。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
噎(むせび)の例文をもっと
(2作品)
見る
い
(逆引き)
噎
(
い
)
きれる宵を庭向ふの家で
山の手歳事記
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
噎(い)の例文をもっと
(1作品)
見る
おく
(逆引き)
しみじみと身に染みるもの、油、香水、痒ゆきところに手のとどく人が
梳櫛
(
すきぐし
)
。こぼれ落ちるものは
頭垢
(
ふけ
)
と涙。湧きいづるものは、泉、乳、虱、
接吻
(
くちつけ
)
のあとの
噎
(
おく
)
び、紅き
薔薇
(
さうび
)
の虫、白蟻。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
噎(おく)の例文をもっと
(1作品)
見る
むっ
(逆引き)
扉
(
ドア
)
を開くと、
噎
(
むっ
)
とするような暖気が襲ってきて、それは熱に熟れた、様々な花粉の香りが——妙に官能を
唆
(
そそ
)
るような、一種名状しようのない媚臭で、鼻孔を塞いでくるのだった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
噎(むっ)の例文をもっと
(1作品)
見る
噎
漢検1級
部首:⼝
15画
“噎”を含む語句
噎返
嗚噎
嗝噎
噎泣
膈噎
闐噎
“噎”のふりがなが多い著者
山本周五郎
北原白秋
小島烏水
佐々木邦
夢野久作
小栗虫太郎
岡本かの子
二葉亭四迷
島崎藤村
石川啄木