“結”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
45.3%
むす18.1%
ゆわ16.9%
7.5%
ゆは3.2%
むすび1.5%
いわ1.2%
1.0%
ゆい1.0%
いは0.5%
(他:23)3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“結”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自分は湯にりながら、嫂が今日に限ってなんでまた丸髷まるまげなんて仰山ぎょうさんな頭にうのだろうと思った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ばかりおおきくくろく、かみはハイカラにったのが——かたそうにくろ腹帯はらおびをしめて
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
左手ゆんでへて、むすいて、たけかはから燒團子やきだんご、まだ、いきりの
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この悪念でも、さすがはおんなで、つつみゆわえましたは、継合つぎあわせた蛇の脱殻ぬけがらでござりますわ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
麻の葉の白くぬかれた赤いメリンスの前掛けのひもゆわえているお銀の腹のめっきり大きくなって来たのが目についた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今朝った束髪がもう大分乱れて、後毛おくれげが頬をでるのを蒼蠅うるさそうに掻上かきあげる手附もい。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あとは、日本服をて、わざと島田につた令嬢と、長らく紐育ニユーヨークで商業に従事してゐたと云ふ某が引き受けた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あたかいはほ苔蒸こけむしたかのやう、與吉よきちいへをしつかりとゆはへてはなしさうにもしないが
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
嚴重にゆはへたやうでも、引窓の綱にはかなりのゆるみがあり、上からコジられる毎に、隙間は少しづつ大きくなつて行きました。
我曰ふ。師よ、かくうたふは靈なりや。彼我に。汝のはかるところ正し、彼等は怒りのむすびを解くなり。 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
幅の狭い茶色の帯をちょっきりむすびにむすんで、なけなしの髪を頸窩ぼんのくぼへ片づけてその心棒しんぼうに鉛色のかんざしを刺している。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして油揚あぶらげの胴を干瓢かんぴょういわえた稲荷鮨いなりずし恰好かっこうに似たものを、上から下へ落した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
驚く二人の眼の前へ、襖をあけて現われたのは、他でもないトン公であったが、頭を白布で巻いているのは、傷をいわえたからであろう。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
枝にはまだ熟しない云訳いいわけほどって、その一本のまたの所に、から虫籠むしかごがかかっていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その垣には珊瑚樹さんごじゅの実が一面にっていて、葉越に隣の藁屋根わらやねが四半分ほど見えます。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「わが四ツ目ゆいの旗を先に立て、そのような忘恩の大名どもへ、後日、悔いを噛むなと、言ってやりたいのでございまする」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
社家しゃけの門、神社のかつお木、森も奥まッた所に、ゆいの紋幕がソヨ風にはためいている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といつて、長い竹竿に五尺ばかりの青大将のによろ/\したのをいはへつけて、相手の鼻先でつてみせた。
手足てあし大木たいぼく確乎しつかりいはへて、綿わたまるけたたま
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
——かつらならではとゆるまでにゆひなしたる圓髷まるまげに、珊瑚さんご六分玉ろくぶだまのうしろざしをてんじた
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とあれば、かつらならではとゆるまで、圓髷まるまげゆひなして、六分玉ろくぶだま珊瑚さんごに、冷豔れいえんなる白襟しろえりこのみ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とりへる縄葛ツナネは、此家長の命のカタめなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
爾に其大神の髪を取りて、其室屋のタルキ毎にい著けて、五百引石イオビキイワを其室屋の戸に取えて、其妻須勢理毘売を負いて、其大神の生大刀イクタチ生弓矢イクユミヤまた其天詔琴アメノノリゴトを取り持たして、逃げ出でます時に、其天詔琴樹にふれて、ツチとどろきき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
妻・愛人のユハひつけた守護霊の籠められた紐の緒が、ついて居る以上、此に憚る風も生じたのである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
堅くひきユハへた綱の結び目を、命の脱出を防ぐ結び目と見てぐのである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「もとどりをげてくれい」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
代助の右隣みぎどなりには自分と同年輩の男が丸髷にいつた美くしい細君を連れててゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すぐに女子は猿轡といましめの縄とを解きすてられた。御嶽冠者はつくづくと女子の様子を見守ったが、武者之助の方へ眼をやって、
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御覽ごらんなさい、眞紅まつかおびめてむすめますよ。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
と是から丈助が縄を解き、蓋を明けて見ると、長持の中には一人の娘が縛られて、猿轡さるぐつわと申して口の中へ何か小さい片布きれを押込み、其の上を手拭にて堅くしばり、島田髷はガックリと横に曲り、涙が伝わって襦袢の半襟が濡れて居りまする。
悪くするとおっかさんからお前枕を頭へ結い付けて置きな、足をしばってお寝なぞとお小言が出ますが、これは誠に感心致しませんもので、伊之助は何ういう訳だか左の足が痛み出しましたが、これは若草が松の枝へ小刀を打ち付けたのが感じましたものか、また
八節結やふじまり しまりもとほし
広間に網をいて居た父も堪りかねたやうに「えへん。」と咳払した。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
平七は黙つて網をいて居た。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
大たぶさにり上げ、あかぐろい、酒やけのした顔で、長身の——清水狂太郎なのだ。
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けば即ち横臥わうぐわして漁獵の夢抔をむしびしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
我々朋友ばかりではない、いて高等中学の名折なをれにもなるのだから、是非あの美人を君が妻君にするやうに、これは我々が心をいつにしてむすぶの神にいのつた酒だから、辞退するのは礼ではない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
父子の間にとかくの浮説が出来ると云うのも直談じきだんがないからである、急ぎ秀次是へ参られ候え、むすぼれぬる氷を春風の解くように、互のおもわくを晴らして和睦あるべしと、再び宮部善祥坊、徳善院玄以僧正、中村式部少輔一氏
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すなはち意外の辺において意外の聯絡を発見し以て久しくむすんで解けざりし疑問を氷釈すること尠きにあらず。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)
ちまきゆう片手にはさむ額髪ひたいがみ
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
あの親父が此の間ひげを剃りましたよ白髪交りの胡麻塩頭をゆって新しい半纏を引掛ひっかけて坐って居ますが大きに様子がくなって病人らしく無く成ったが、ねえさんも襦袢に新しい襟を掛けたぜ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちまきゆふ片手にはさむ額髪
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
うた此方こつちのお手のものだ——世人セジンマジハリヲムスブニ黄金ヲモチフ——」
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)