“幾等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくら94.7%
いくとう5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……数へ来れば幾等いくらもあるが、結句、田島校長=0エクオールゼロといふ結論に帰着した。詰り、一毫の微と雖ども自分の気に合ふ点がなかつたのである。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
幾等いくらベルを鳴らしても戸が明かないので、仕方なしに門の石段の上へ革包かばんを据ゑて其れに腰を掛けて二人で書物を読んで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
今の所謂基督教信者なるものに幾等いくとうか加ふるところありし、然るも基督は之を排して、まむしすゑとまでのゝしりぬ。
各人心宮内の秘宮 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)