“幾年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくねん59.7%
いくとせ27.3%
いくつ10.4%
いくとし2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんがぶかい、また臆病おくびょうひとたちは、たとえその準備じゅんび幾年いくねんついやされても十ぶん用意よういをしてから、とお幸福こうふくしまわたることを相談そうだんしました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
だが、若くして美しかった楡葉にれはは、亡夫の讐怨しゅうえんを子の討ちはらしてくれた報告を聞いてから幾年いくとせもなく、病の床について世を去った。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御前樣は幾年いくつにて別れ給ひしぞと問へば、そなたも早くよりの一人者とや我れによく似しことかなとほゝゑまる。
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
幾月いくつきも、幾年いくとしもたちましたけれど、おとこは、わすれたものか、ともだちのいえへあずけたりにゆきませんでした。
ある男と無花果 (新字新仮名) / 小川未明(著)