“考”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんが72.0%
かんがえ19.8%
かんがへ3.6%
かんげ2.1%
かん1.1%
こう0.4%
かんがう0.3%
えが0.1%
かう0.1%
かうが0.1%
かうがへ0.1%
かんか0.1%
けんげ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなが、東京とうきょう奉公ほうこうにくるときに、ねえさんはなにをいもうとってやろうかとかんがえました。二人ふたりとおはなれてしまわなければなりません。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
明治七年の四月になって河野は大阪から泉州せんしゅうの貝塚へ移り住んだ。その時分から彼の敬神のかんがえは非常に突きつめたものになっていた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
草花さうくわも蝶に化する事本草ほんざうにも見えたり。蝶の和訓わくんをかはひらこといふは新撰字鏡しんせんじきやうにも見えたれど、さかべつたうといふ名義みやうぎいまだかんがへず。
「そんなこと言ったって、じんつあまや。何しろまだ十六だもの……裁縫てどなれえにもやんねえのだもの、かんげえで見ればこのわらしも……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
其所そこれい唱歌しやうか一件いつけんだがね、ぼく色々いろ/\かんがへたが今更いまさら唱歌しやうかにもおよぶまいとおもふのだ如何どうだらう。『ろ』で澤山たくさんじやアないか。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
こうに、「御字を補ひつ」と云ったのはほしいままに過ぎた観があってもあるいは真相を伝えたものかも知れない。「中大兄三山歌」(巻一・一三)でも「御」の字が無い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これの事情をもってかんがうるに、今の成行きにて事変なければ格別なれども、万に一も世間に騒動そうどうを生じて、その余波近く旧藩地の隣傍に及ぶこともあらば
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それとも、もっとさしせまったそののことをえがえていたのか?
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで先生せんせいしたがきをると「ヰルナラタヅネル」一字いちじのことだ。わたしかう一考いつかうしてしかして辭句じくあらためた。「ヰルナラサガス」れなら、局待きよくまち二字分にじぶんがきちんとはひる、うまいでせう。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一四九身禊みそぎして一五〇厭符えんぷをもいただき給へと、いざなひて陰陽師の許にゆき、はじめよりつばらにかたりて此のうらをもとむ。陰陽師うらかうがへていふ。わざはひすでに一五一せまりてやすからず。
りうものどころかしろうとに寫眞しやしんなどうつせるものではないといふやうなかんかへのある時だいだつた。
めえどうけんげえる?
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)