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考
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かんげ
ふりがな文庫
“
考
(
かんげ
)” の例文
「そんなこと言ったって、
爺
(
じん
)
つあまや。何しろまだ十六だもの……
裁縫
(
てど
)
習
(
なれ
)
えにもやんねえのだもの、
考
(
かんげ
)
えで見ればこのわらしも……」
緑の芽
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
今から
考
(
かんげ
)
えてみるとあの時はヨッポド頭が変テコになっていたんですね。やっぱり地球
癲癇
(
てんかん
)
の続きだったかも知れませんでしたがね。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
別段、お
前
(
めえ
)
の機嫌なんぞ、取るわけじゃなえ。変なことなんぞ、ちっともなえじゃないけゃ! わしは先から、そう
考
(
かんげ
)
えとったんじゃ。
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
たか/″\来て四五十人のつもりだったからそんなことも
考
(
かんげ
)
えたんだ。——が、いざ当日になると来たのがそのざっと五倍……
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
多「それじゃアお隅さん、本当に旦那の敵い
打
(
ぶ
)
つてえ
考
(
かんげ
)
えもなえ、惣吉さんもお
母様
(
っかさま
)
も置いて
行
(
ゆ
)
くというのかア」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「煙草の煙を
噛
(
か
)
みしめるのは新手ですね。
尤
(
もっと
)
もあっしなんかは、猫が水を
呑
(
の
)
む時のように、酒を
嘗
(
な
)
めて呑むてを
考
(
かんげ
)
えた。
一合
(
いちごう
)
あると
請合
(
うけあ
)
い一
刻
(
とき
)
は楽しめますぜ」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
適当と
考
(
かんげ
)
えるか考えねえかってことの区別をつけなかったんでしょう。で、船長、あんたはパイプをやろうとしていなさる様子だから、わっしも遠慮なくやりますぜ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
まあようく
考
(
かんげ
)
えて見てくんねえか、自分の息子が人の大事の娘を引張り出して隨分世間へも外聞を曝して揚句の果が孕ませてそれでこつちゞや嫁に貰ふことも出來ねえが
芋掘り
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「へい、ですかい屑屋ですかい。お待ちなせえ、待ちねえよ、こう
旨
(
うめ
)
えことを
考
(
かんげ
)
えた。一番、こう、
褌
(
ふんどし
)
ゃ
切立
(
きったて
)
だから、恥は掻かねえ、
素裸
(
すっぱだか
)
になって、二階へ上って、こいつを脱いで、」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかしスッカリくたびれ切って、物を
考
(
かんげ
)
える力も何もなくなっていたあっしにはソレが何の意味なんだかサッパリわかりませんでした。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「わしは、組合へ顔出しゅせんならんけえ、こいで帰る、帰るがしかし……お
前
(
めえ
)
はなんと
考
(
かんげ
)
えるか知らんが、
序
(
つい
)
でだからもう一言いうとこう」
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「
考
(
かんげ
)
えで見れば、可哀想ださ。ほんでも、朝っぱらから、寝床の中で、書物を読んでるなんて、百姓の娘が……」
緑の芽
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
年に一度も小川村へ往って右内という人の法事供養をさせてくれるように
汝
(
われ
)
に頼むのだが、己の
考
(
かんげ
)
えは悪いか
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「己の
考
(
かんげ
)
えじゃあ、」と彼はとうとう言い出した。——「己の考えじゃあな、ホーキンズ
船長
(
せんちょ
)
、お前だって幾らか岸に着きてえんだろ、なあ。で、相談をするとしようじゃねえか。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
ちつとのことで
後
(
あと
)
で
考
(
かんげ
)
へて
見
(
み
)
ちやつまんねえもんだから、なあこつちのおとつゝあん
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そう聞くとあっしも頭の
芯
(
しん
)
がジインとして
考
(
かんげ
)
え込んじまいました。口では強いことを云いながら心の奥ではやっぱり心配していたんですね。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何
(
なん
)
にも構わずに
竈
(
へっつい
)
の
前
(
めえ
)
にぶっ
坐
(
つわ
)
ってゝ宜えと思わしゃるか、
汝
(
われ
)
が曲った心に識別するから
然
(
そ
)
ういう間違った事をいうだ、コレよく
考
(
かんげ
)
えて見ろよ、汝は粂どんを憎むから
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
外
(
ほか
)
のこととは違うけん、
考
(
かんげ
)
え込むのは無理もなえが、あの兄さんに限って、そねえなバカんことのあろうはずがなえ……困ったのう、俺、
詰
(
つま
)
んねえこといわにゃよかったなア
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「だれもお前に無理強いはしねえ。
篤
(
とく
)
と
考
(
かんげ
)
えろよ。己たちぁ一人だってお前をせき立てはしねえつもりだ、兄弟。お前と一緒にいると愉快で時のたつのがわからねえくれえだからなあ。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
マア何ういう
考
(
かんげ
)
えか知んねえが、
先方
(
むこう
)
へ往って話いしたとこが、元
侍
(
さむれえ
)
だから駄目だよ、
商売
(
あきねえ
)
などはしたくはねえが、食い続きが出来ねえからするんだ、廉く売ったッて
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仕様がねえから
男女
(
ふたり
)
で身い投げておっ
死
(
ち
)
んでしまおうとか、林の中へ入って首でも
縊
(
くゝ
)
るべえというような、途方もねえ
考
(
かんげ
)
えを起して、とんでもねえ
間違
(
まちげえ
)
が出来るかも知んねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馴染
(
なじみ
)
もねえ所へ預けるのも
心配
(
しんぺえ
)
だから、身代の手堅い処がと、段々
考
(
かんげ
)
えたところが、春見様が
宿屋店
(
やどやみせ
)
を出しておいでなさると云うから、
買出
(
かいだ
)
しするにも安心と
考
(
かんげ
)
えてまいりました
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先
(
ま
)
ず禁裏さまが出来ても、お政治をなさる公方様が出来ても、此の美作一国の御領主さまが出来やしても、勝山さまでも津山さまでも、皆人間が
御政治
(
ごせいじ
)
を
執
(
と
)
るのかと私は
考
(
かんげ
)
えます
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
土塊
(
つちッころ
)
と人間と同じ様に心得ていると云われたら、其の東山義政のお名前までも
汚
(
けが
)
すような事になって、
貴方
(
あんた
)
は済むめえかと
考
(
かんげ
)
えますが、
何卒
(
どうか
)
して此の風儀を止めさせてえと思っても
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
母「困るなア、子供だア、母様
塩梅
(
あんべえ
)
悪
(
わり
)
いだから、薬
大事
(
でいじ
)
だからてえ
考
(
かんげ
)
えもなえで」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
百「おらアはア時々木を切りに来るが、斯んなハア詰らねえ処を何だって江戸者は銭イ
遣
(
つか
)
って見に来て、焚火イなどして酒エくん飲んで
帰
(
けえ
)
る人なんぞが有るけれど、
考
(
かんげ
)
えると可笑しいだよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
甚「兄い何を
考
(
かんげ
)
えてるんだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
考
常用漢字
小2
部首:⽼
6画
“考”を含む語句
考慮
思考
勘考
考案
無考
熟考
御考
考違
考妣
推考
支考
考込
被考
参考
參考
考深
思考力
考究
考事
一考
...