“考慮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんがえ33.3%
こうりょ19.0%
かうりよ14.3%
かんがへ14.3%
こうりよ9.5%
かんが4.8%
しあん4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お桂さんの考慮かんがえでは、そうした……この手段を選んで、小按摩を芸妓屋げいしゃや町の演芸館。……仮装会の中心点へ送込もうとしたのである。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は、「上善じょうぜんみずごとし」などと口ずさんでノンビリしていたが、それには、時の要素ようそを考えねばならぬという考慮こうりょや、色々のものがこもっていた。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
その建築けんちく日本にほん輸入ゆにふせられて、しかも純木造じゆんもくざう改竄かいざんされたのは、やはり材料ざいれう國民性こくみんせいとのためで地震ぢしん考慮かうりよしたためではない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
つたばかりで(考慮かんがへのないはづかしさは、れをいたときつなには心着こゝろづかなかつた、勿論もちろんあとことで)ときは……とつたばかりで、くちをつぐんだ。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もし此手段このしゆだん實行上じつこうじようともな犧牲ぎせいがあるならば、それを考慮こうりよすることも必要ひつようであるけれども、何等なんら犧牲ぎせいがないのみならず、火災防止かさいぼうしといふもつと有利ゆうり條件じようけんともなふのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
私はカクストン氏の思惑などを考慮かんがえる暇がなかった。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
緊乎しつかりる、ときふ樣子やうすかはつて、をしばたゝいたのが、田舍ゐなかむすめには、十分じふぶんうれひいたから、惚拔ほれぬいてをとここと、おあき出來できうちにも考慮しあんして
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)