“日本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にほん31.5%
にっぽん24.4%
につぽん13.1%
ひのもと8.9%
やまと8.3%
ヤマト4.8%
につほん1.2%
こちら0.6%
おくに0.6%
くに0.6%
じゃぱん0.6%
ふるさと0.6%
ほんごく0.6%
ジパング0.6%
ジャポン0.6%
ニチホン0.6%
ニッポン0.6%
ニツポン0.6%
ニホン0.6%
ヤポーニヤ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
億圓おくゑん正貨せいくわたことは、輸入超過ゆにふてうくわ日本にほんつては出來過できすぎであると批評ひひやうがあるが、それはまさしく左樣さやうであらうとおもふ。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
(微笑)今までにない盗みの仕方、——それも日本にっぽんと云う未開の土地は、十字架や鉄砲の渡来と同様、やはり西洋に教わったのです。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夢心地ゆめごこちをドンとひとたれたやうに、そも/\人口じんこう……まん戸數こすう……まんなる、日本につぽん第二だいに大都だいと大木戸おほきどに、色香いろかうめ梅田うめだく。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
からには、蜀江しよくかうとて、にしきを洗ふ所と、詩歌にも作るところあり。日本ひのもとのすのまたなどのやうに広く、いかめしう人も通はぬ大川たいせんなり。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慌て者の日本人はすっかり驚いて、日本やまと魂までデングリ返らせた結果が、今日ではところ構わず爆弾を取り落すような悲しい民族的精神となり果てた。
日本ヤマトの為政者や、記録家の知らぬ間に、幾度か、七島の海中トナカの波を凌いで来た、下級宗教家の業蹟が、茲に見えるのである。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
もう卅さいわかかつたなら?——日本につほん文壇ぶんだんは、動搖どうえうし、わたしは——わたしは、かぞへると、九歳こゝのつだつ!
これはやはり日本こちらでも同じ事で、著作ちよさくでもなさるかたは誠に世事せじうといもので、何所どこかん所があります、学問がくもんにもぬけてゐてもなにかにうといところがあるもので
西洋の丁稚 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
突堤の鼻では老紳士に「沼で姫鱒ひめますを釣りますには鋼鉄製の英国ふうの釣竿より、どうも日本おくにの胡麻竹の釣竿の方が……」
『つい昔話むかしばなし面白おもしろさに申遲まうしおくれたが、じつ早急さつきふなのですよ、今夜こんや十一はん滊船きせん日本くにかへ一方いつぱうなんです。』
荒神まつりの文句じゃねえかともかんげえてみましたがそうでもないらしんで……ズットあとになって聞いてみましたら「日本じゃぱん専売局がばめん台湾ふおるもさ烏龍茶ううろんち一杯わんかぷ十銭てんせんすイラハイかむいんイラハイかむいん」てんですから禁厭まじないにも薬にもなれあしません。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのさま/″\の奇觀きくわんをもほどながめたれば、これよりなつかしき日本ふるさとかへらんと、當夜そのよ十一はん拔錨ばつべう弦月丸げんげつまるとて、東洋とうようゆき滊船きせん乘組のりくまんがため、くに名港めいかうネープルスまでたのは
したがつなにゆゑとなくむつましくはなれがたくおもはれたが、其後そのゝちかれ學校がくかう卒業そつぎやうして、元來ぐわんらいならば大學だいがくきを、大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
三二八頁にある日本ジパングに関する記事の中にこんな事がある。
マルコポロから (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ねえ、お嬢さんお供さしてくださいましヨ。いいでしょう……え、日本ジャポン……。ははア、日本ってのはどっちの方角だか知りませんが、そんならなおさらのことですヨ。
つまり従来の「倭」の字に代うるに、「日本ニチホン」の二字を以てし、依然これをヤマトと読ませたものであったに他ならぬ。
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「ナルホド、ソレモ一理窟ヒトリクツ。」日本ニッポン古来コライノコノ日常語ニチジョウゴガ、スベテヲカタリツクシテイル。首尾シュビ一貫イッカン秩序整然チツジョセイゼン。ケサノコノハシガキモマタ、純粋ジュンスイ主観的シュカンテキ表白ヒョウハクニアラザルコトハ、皆様ミナサマ承知ショウチ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
日本ニツポンを今一度せんたく洗濯いたし申候事ニいたすべくとの神ガンニて候。
クサムラの古代日本ニホンの よろしさ——。
「古代感愛集」読後 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
彼女は、日本女が耳で演説をききながら下手な字で「日本ヤポーニヤ作家ピサーチェリニッツア、ユリ・チュウジォ」
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)