“おくに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
故郷29.2%
御国20.8%
阿国12.5%
御郷里8.3%
於国4.2%
朝鮮4.2%
九州4.2%
安南4.2%
御國4.2%
日本4.2%
貴郷4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それが又おかしいのよ。故郷(おくに)の小唄ばかり入れさせられるのよ。故郷(おくに)の発音を西洋人が聞くとトテモ音楽的なんですってさあ。他の人が歌ったんじゃ駄目なんですって……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこで記者は、『御国(おくに)のいまの天皇の御名前は何と仰せられますか』と問うた。するとその沈黙の留学生は、『私どもは決して天皇の御名前を申あげることはありません』
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
出雲の阿国(おくに)よりも、高級な女性として敬愛を持っていたし、大坂城の淀君よりも、才色があって親しみもあるという点で、ずっと有名だった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨日新聞社から直ぐに御郷里(おくに)へ行らしつたのでネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「これからこよいの貴賓(まろうど)のために、近ごろ都はいうもおろか鄙(ひな)にまで聞え渡った於国歌舞伎(おくにかぶき)をごらんにいれまする。そもそもこの於国(おくに)歌舞伎となん申しはべる歌舞の由来は……」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌劇の恋の筋が高調したところへ、評判の於国(おくに)という主役があらわれた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あすこのマダムはやっぱり朝鮮(おくに)の人で、ズット前から心安いのよ。ロッキー・レコードの支配人の第二号なんですからね。今度の話もあのマダムが世話してくれたのよ
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
朝鮮(おくに)ではソンナ話、聞いたこともないんですから、ドウしたらいいのかわかんないんですもの。呉羽さんと同じ位に妾が呉羽さんを好きにならない限り、どうする事も出来ないじゃないの。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうしてあなたはやはり九州の……まあ、こんな処まで……よくおわかりになりましたのね……まあ、九州(おくに)の方はいい処だそうですね……まあ、およろしいじゃありませんか……今紅茶を……
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
なにしろ私は安南(おくに)の王様にいろいろお世話になった。また、この方法も東洋で伝授されたものです。つまり、東洋に対する報恩の一端として、いさぎよく御伝授しましょう。
「今迄(いままで)御國(おくに)の方(はう)に」と聞(き)いたら、御米(およね)が返事(へんじ)をする前(まへ)に安井(やすゐ)が
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
突堤の鼻では老紳士に「沼で姫鱒(ひめます)を釣りますには鋼鉄製の英国ふうの釣竿より、どうも日本(おくに)の胡麻竹の釣竿の方が……」
おつけなさいよ。貴郷(おくに)にお着きなすッたら、ちょいと知らせて下さいよ。ね、よござんすか。こんなことになろうとはね
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)