“あんなん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:アンナン
語句割合
安南100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久しぶりに、軽々と心が解放された気持ちで、床柱にもたれたまゝ、安南あんなん語で唄をくちずさんでゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
腰を据えて再征すれば、今度は虎手八千名をもってしても、結果は知れたものだったろうが、翌年は安南あんなんに兵を動かさなければならなくなり、日本の内乱も、英国とにらみ合って監視する必要がある。
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
八年春三月、工部尚書こうぶしょうしょ厳震げんしん安南あんなん使つかいするのみちにして、たちまち建文帝に雲南にう。旧臣なお錦衣きんいにして、旧帝すで布衲ふとつなり。しんたゞ恐懼きょうくして落涙とどまらざるあるのみ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)