“阿国”の読み方と例文
読み方割合
おくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうだ、それから考えてみると、出雲の阿国(おくに)がしゃなりしゃなりと静かに乗込んで、戦国大名に涎(よだれ)を流させたのはこのところだ。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
出雲の阿国(おくに)よりも、高級な女性として敬愛を持っていたし、大坂城の淀君よりも、才色があって親しみもあるという点で、ずっと有名だった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿国(おくに)歌舞伎でおぼえた小歌を口誦(くちずさ)みながら、朱実(あけみ)は、家の裏へ下りて、高瀬川の水へ、洗濯物(あらいもの)の布を投げていた。布を手繰(たぐ)ると、落花(はな)の渦も一緒に寄って来た。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)