“洗濯物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんたくもの77.8%
あらいもの5.6%
すすぎもの5.6%
せんだくもの5.6%
ほしもの5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洗濯物せんたくものに気をとられてる細君の目には、雨あがりのうるおった庭のおもむきも、すいれんのうるわしい花もいっこう問題にはならない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
阿国おくに歌舞伎でおぼえた小歌を口誦くちずさみながら、朱実あけみは、家の裏へ下りて、高瀬川の水へ、洗濯物あらいものの布を投げていた。布を手繰たぐると、落花はなの渦も一緒に寄って来た。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
持つわざも、武者の心得のひとつでございます。陣中に洗濯物すすぎものをしたり針を持つ女の群れをつれている場合はようございましょうが、それもいない時は、よろいの袖のほころびや、何かの不自由を
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして彼は、母家おもやの屋根裏に動いてる光を、木立ち越しにエポニーヌにさしてみせた。それは洗濯物せんだくものをひろげるためにトゥーサンがともしてる灯火であった。
ぎゆくほどに、村の漁師町が望まれてきた。旗亭のみやの旗も見える。橋畔の家々の洗濯物ほしものも見える。みよしはずんずん岸へ寄せていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)