“綻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほころ90.4%
ほころび5.3%
ほこ3.3%
おきて0.5%
ほごろ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人が腰を捉まえた拍子に、ビリビリ音がして単衣羽織がほころびた。必死で片腕にぶら下っている手塚が殺気立って息を切らしながら
牡丹 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そうして御米がかすりの羽織を受取って、袖口そでくちほころびつくろっている間、小六は何にもせずにそこへすわって、御米の手先を見つめていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あれはごまかしです、あの衿は初めからほころびていたんで、それを見たものですからちょいと鍔を鳴らして、だって御城代、衿の縫目を
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
斎藤茂吉さいとうもきち氏のミュンヘン雑記や、室生犀星氏の文学を包囲する速力、三木清みききよし氏の啓蒙文学論、河上肇かわかみはじめ氏の第二貧乏物語、ピリニヤークの狼のおきてなどと云ったものは
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
女は半分平次へかけて言って、わずかに頬をほごろばせます。