“ほころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
99.5%
程綻0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはこの前の晩の時のように、闇でもなければもやでもありませんで、梅が一輪ずつ一輪ずつほころび出でようという時候でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてその下の方に茂つてゐる大株の山吹が、二分どほり透明な黄色いつぼみほころばせて、何となし晩春らしい気分をさへかもしてゐた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
それゆえすぐに引返そうと出て参ったところ、もしあのお袖が、——と恥しそうに呼びとめたゆえ、ひょいと見るとなる程綻ほころびておったのじゃ。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)