“袖口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そでぐち79.8%
そでくち18.1%
カフス2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お絹はそういうときの癖で、踊りの型のように、両手を袖口そでぐちへ入れて組んでいたが、足取りにもどこかそういったしなやかさがあった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
兎角とかく一押いちおし、と何處どこまでもついてくと、えんなのが莞爾につこりして、馭者ぎよしやにはらさず、眞白まつしろあを袖口そでくち、ひらりとまねいて莞爾につこりした。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
喬介はそう言って、笑いながら右腕の袖口カフスをまくしげて見せた。手首の奥に白い繃帯ほうたい、赤い血を薄くにじませて巻かれてあった。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)