“繃帯”のいろいろな読み方と例文
旧字:繃帶
読み方割合
ほうたい98.8%
はうたい1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕方がありませんから私の口に綿を一パイに詰めて、上から繃帯ほうたいをしまして、針で縫うた傷がいつまでも治らないように見せました。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
そして彼はそのなぞを解かんとせず、瘡痍そうい繃帯ほうたいせんとした。万物の恐るべき光景は、彼のうちにやさしき情をますます深からしめた。
けれども奇体なことは、の町に繃帯はうたいをしてゐる人も、きれで顔を押へてゐる人も、又実際に顔や手が赤くはれてゐる人も一人も見あたらないことでした。
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
そこへ私より一足遅れて権八が一人の仲間にれられて頭を手拭てぬぐひ繃帯はうたいしながら帰つて来た。かみさんはそれを見るとたちまち色を変へて狂気のやうになつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)