“伴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
51.6%
とも18.8%
ともな16.0%
つれ5.9%
ともの1.9%
づれ1.5%
1.3%
トモ1.1%
ばん0.8%
ともなは0.4%
ともなひ0.3%
つら0.1%
はん0.1%
もこ0.1%
トモナ0.1%
バン0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この時もお寿と一緒で、——お蔵前の山口屋が、二人をれて柳橋から船を出しました。両国の下へもやって、歌う、飲む、踊るの大騒ぎです」
家の周囲まわりが騒がしくなった。主翁ていしゅの支那人は五六人の者をれて飛び込んで来た。クラネクはその人びとによってとり押えられた。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
姥竹は姉娘の生まれたときからりをしてくれた女中で、身寄りのないものゆえ、遠い、覚束ない旅のともをすることになったと話したのである。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「だから、折入っておともが願いたいんだ、亭主と一緒には行けねえところへ、相合傘あいあいがさで乗り込もうという寸法が、面白いじゃねえか」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今私は、一人の客人をともなって、この上海シャンハイで有名な風変ふうがわりな学者、金博士きんはかせの許へ、案内していくところである。
わが彼をこゝにともなひ來れる次第は汝に告げんも事長し、高き處より力降りて我をたすけ、我に彼を導いて汝を見また汝の詞を聞かしむ 六七—六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのつれ ああ云ふ莫迦者ばかものは女と見ると、悪戯いたづらをせぬとも限りません。幸ひ近くならぬ内に、こちらの路へ切れてしまひませう。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「麁相ではありません、貴君の傍にいなさる小供さんが、貴君が皿を持とうとすると、手で叩き落しておりますよ、おつれさんではありませんか」
一緒に歩く亡霊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
クロムウェルの事業とか、リビングストンの事業はたいへん利益がありますかわりに、またこれには害が一緒にとものうております。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「ご辺と友人のあいだならば、願うてもないこと、旅途を一日のばして、玄徳のために、その人を新野へとものうてはくれまいか」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山西はあわててその周囲まわりを探した。橋を渡って来た男と女の二人づれが、橋の上できょろきょろしている山西の顔を見い見い通って往った。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
夕陽の落ちたばかりの長良川ながらがわかわらへ四人づれ鵜飼うかいが出て来たが、そのうちの二人は二羽ずつの鵜を左右の手端てさきにとまらし
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
春の東海道筋、「足の勇」と二人れで、チャルメラの音を追った旅の馬鹿馬鹿しくも面白さは、いずれ他日の機会に申し上げる事もあるでしょう。
呪の金剛石 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
このパッカアが、もうそろそろ店を閉めようとして仕度したくしているところへ、窓のむこうに男女二人れの客が立った。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
既に述べた「トモ」のなつかしい女風俗なども、日置法と關聯する所はないだらうが、日祀りの信仰と離れては説かれぬものだといふことは、凡考へてゐてよからう。
山越しの弥陀 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「本」「者」「トモ」「思ひ」などの「も」には「母」を用い
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
中村、藤沢両君の話にると、十七日に、主治医のばん鎌吉さんが、赤彦君の黄疸わうだんの一時的のものでないことの暗指あんじを与へたさうである。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
厩方のさむらい矢代やしろ勝介、ばん太郎左衛門兄弟、村田吉五などはそこを去って、信長の姿の見えた御殿の階下に立ち、ここを最後の奉公場所としてみな討死の枕をならべた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やよ八房。わがいふ事をよく聞けかし。よにさちなきもの二ツあり。又幸あるものふたつあり。すなはち吾儕わなみなんぢなり。己れは国主の息女むすめなれども。義を重しとするゆゑに。畜生にともなはる。これこの身の不幸なり。
百樹もゝきいはく越遊して塩沢に在し時、牧之老人にともなはれて雲洞庵にいたり、(塩沢より一里ばかり)庵主あんしゆにも対話たいわなし、かの火車おとしの袈裟けさといふ物その外の宝物古文書こもんじよるゐをも一らんせり。
かくては貴殿おみさまともなひて雪をこぐことならず、さいぜんのはなしにおみさまのふところ弁当べんたうありときゝぬ
かくては貴殿おみさまともなひて雪をこぐことならず、さいぜんのはなしにおみさまのふところ弁当べんたうありときゝぬ
なんならこの足で直ぐ醫者へつらつて行つて、見て貰つて來ようぢやないかと、私は氣を引き立てるやうにさう言つたが、それよりも早くうちへ歸つて横になりたい、醫者へ行かなければならないやうなら、明日あすにでも行けば濟む事だからと言つて、おふさはその儘一緒にうちへ歸つた。
金魚 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「それは嘘だが、喧嘩があつたんですよ、——女と女の大鞘當さやあて、名古屋のお三に不破ふはのおはん
棹取りに はやけむ人し わがもこ。 (歌謠番號五一)
タマタマ トモナフ児童
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幾多の祖先精霊シヤウリヤウをとまどひさせた明治の御代のバン大納言殿は、見飽きる程見て来た。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)