“ばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バン
語句割合
晩51.6%
番23.3%
盤5.5%
万4.6%
鷭3.4%
幡1.4%
夜1.2%
伴1.0%
板1.0%
塙0.9%
晩飯0.7%
蛮0.7%
版0.5%
鐘0.5%
旛0.5%
萬0.5%
晩餐0.3%
田鶴0.2%
蹯0.2%
半0.2%
半鉦0.2%
半鐘0.2%
婆0.2%
播0.2%
槃0.2%
盤石0.2%
盤面0.2%
磐0.2%
蟠0.2%
阪0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨風(あめかぜ)の患のない、人目にかゝる惧のない、一晩(ばん)樂(らく)にねられさうな所があれば、そこでともかくも、夜(よ)を明(あ)かさうと思つたからである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
番(ばん)ごと喧嘩(けんくわ)をして遣(や)り込(こ)めてやるのだが隨分(ずゐぶん)おもしろいよと話(はな)しながら、鐵網(かなあみ)の上(うへ)へ餅(もち)をのせて、おゝ熱々(あつ/\)と指先(ゆびさき)を吹(ふ)いてかゝりぬ。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
赤シャツの農夫は、窓(まど)ぶちにのぼって、時計の蓋(ふた)をひらき、針をがたがた動(うご)かしてみてから、盤(ばん)に書いてある小さな字を読みました。
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
会稽(かいけい)に万(ばん)という姓の男があった。それは邵(しょう)の母がたのいとこであったが、強くて弓が上手であった。ある日万は邵の家へ来た。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
私はタバコをふかしながら、その芦の茂みから鷭(ばん)の飛び立つのを認めた。鷭という鳥は、私の家でもよく見ることができた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
わたくしが初めてこの画を見た時には幡(ばん)を持った童子の画と共にガラス戸の中に掛けてあった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「さあ、陰気な話はもう中止だ。こんな夜(ばん)は、ランプでも明るくして愉快に話すのだ。ここは横須賀よりまた暖かいね、もうこんなに山桜が咲いたな」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
内々にて伴(ばん)建部(たてべ)の兩人へ告知らせければ伴建部の兩人も甚だ駭(おどろ)き此儀一日も打捨置難(うちすておきがた)し御兄弟諸倶(もろとも)に主税之助樣の計略に係(かゝ)り御命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
話しているあいだに、朝食を知らせる板(ばん)が鳴った。二人はその音を聞きながら、どちらも立とうとはしなかったし、半太夫の話が終ってからも、暫くじっと坐っていた。
塙(ばん)団右衛門が、松の大木を振り廻して大勢の中へ割って入ると、また素敵もない大喝采。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
口早に、あらかじめ契(ちか)った晩飯(ばん)の場所と、火事は我が家、我が家には直面しない事と、久しぶりなる故郷の山に、心静(しずか)に一人親(したし)むこととを言置いたのは言うまでもない。
その容貌(ようぼう)が前にも言ったとおり、このうえもなく蛮(ばん)カラなので、いよいよそれが好いコントラストをなして、あの顔で、どうしてああだろう、打ち見たところは
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
四六版(ばん)から四六倍(ばい)の雑誌に移(うつ)る迄(まで)には大分(だいぶ)沿革(えんかく)が有るのですが、今は能(よ)く覚えません、印刷所(いんさつじよ)も飯田町(いひだまち)の中坂(なかさか)に在(あ)る同益社(どうえきしや)と云(い)ふのに易(か)へて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一つ鐘(ばん)では安心しているから、今度はすり鐘(ばん)にした。無暗矢鱈と叩いた。すると何となく方々が騒がしくなったような気がしたから、乃公は一先ず下りた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
戞々(かつかつ)と、石を蹴り、木の根を踏む馬蹄の音が、はや耳を打って来たかと思うと、馬印、旛(ばん)、旗さし物など、治部大輔(じぶのたゆう)今川義元の本軍は、見るまに、田楽狭間(でんがくはざま)の芝山と低地を
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
併(しか)しわが日本人(にほんじん)が外人等(ぐわいじんら)に追從(つゐじう)して自(みづか)ら自國(じこく)の名(な)を二三にするのは奇怪(きくわい)千萬(ばん)である。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
次手(ついで)に、御挨拶(ごあいさつ)を申(まを)したい。此(こ)の三本木(ぼんぎ)の有志(いうし)の方々(かた/″\)から、こゝで一泊(ぱく)して晩餐(ばん)と一所(しよ)に、一席(せき)の講話(かうわ)を、とあつたのを、平(ひら)におわびをしたのは、……かるがゆゑに袴(はかま)がなかつた為(ため)ではない。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
多くの膳部(ぜんぶ)があり、多くの従僕があり、美食を取り、金曜日には田鶴(ばん)を食し、前後に従者を従えて盛装の馬車を駆り、大邸宅を持ち
私が金曜日に食する田鶴(ばん)と珍膳とが、私の邸宅や従僕らが、憐憫(れんびん)は徳でなく、寛容は義務でなく、九三年は苛酷(かこく)なものでなかった、ということを何において証明するでしょうか。
「蹯(ばん)? ……蹯(ばん)て何でございましょうか」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「黒貂(くろてん)の蹯(ばん)があるかい」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて火事が発見され、村のスリ半(ばん)がうちならされた。村人たちが現場へかけ集った。焔はすでに乾草小舎をつつんでいる。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一(ひと)つ半鉦(ばん)の遠(とほ)あかり、其(それ)も夢(ゆめ)に消(き)えて、曉(あかつき)の霜(しも)に置(お)きかさぬる灰色(はひいろ)の雲(くも)、新(あたら)しき障子(しやうじ)を壓(あつ)す。ひとり南天(なんてん)の實(み)に色鳥(いろどり)の音信(おとづれ)を、窓(まど)晴(は)るゝよ、と見(み)れば、ちら/\と薄雪(うすゆき)、淡雪(あはゆき)。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
走って来る者、逃げる者、避難する者、荷出しする者、それを見物する弥次馬連! スリ半鐘(ばん)の高音(たかね)、人々の悲鳴、そいつを縫って聞こえたのは
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その子は貰ひ子で、栄一はその鬼のお婆が貰ひ子殺しであることも、近処の人々から『鬼のお婆(ばん)』と云ふあだ名をつけられて居ることも知つて居た。
先年、播(ばん)州神崎郡を巡回せしときに聞いた話がある。郡内のある村にて稲荷(いなり)社の山林を伐木(ばつぼく)した。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
藁葺(わらぶき)の洒落(しゃれ)た門を入って、右左に咲き過ぎた古木の梅を眺めながら、風雅な入口の槃(ばん)を叩くと
と老爺(ぢい)が傍(かたはら)から、肝入(きもい)れして、采(さい)を盤石(ばん)に投(な)げさせた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
惣平次は、いま打った駒で、取り返しのつかなくなった盤面(ばん)を庄太郎に気づかれまいとして、何げなく、ほかの話をしかけて注意を外らすのにいそがしかった。
「三(みツ)つ」と鶯(うぐひす)のやうな声(こゑ)、袖(そで)のあたりが揺(ゆ)れたと思(おも)へば、蝶(てふ)が一(ひと)ツひら/\と来(き)て、磐(ばん)の上(うへ)をすつと行(ゆ)く……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
官誥(かんこう)花を蟠(ばん)し
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
岐阜の信孝も、勝家の救なくては、如何ともし難いので、長秀を通じて秀吉と和を講じた。秀吉即ち信孝の生母阪(ばん)氏並に三法師丸を受け取って、和を容れ、山崎に帰陣した。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)