“よろづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨロヅ
語句割合
47.1%
32.4%
万般8.8%
万事5.9%
万端2.9%
万象2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よろづの知識の單純な人達には何色とも呼びかねる、茶がかつた灰色の中折帽は、此村では村長樣とお醫者樣と、白井の若旦那の外冠る人がない。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一度いちど流産りうざんするとくせになるといたので、御米およねよろづ注意ちゆういして、つゝましやかに振舞ふるまつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
よろづの知識の単純な人達には何色とも呼びかねる、茶がかつた灰色の中折帽は、此村で村長様とお医者様と、白井の若旦那の外冠る人がない。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
村役場と駐在所が中央なか程に向合つてゐて、役場の隣が作右衛門店、よろづ荒物から酢醤油石油たばこ、罎詰の酒もあれば、前掛半襟にする布帛きれもある。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
よろづやへボツ/\いつて蝋燭らふそくちやう買つてネ、ぐ帰らうとするとよろづやの五郎兵衛ゴロベイどんが
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
足手絡あしてまとひの幼きもだ有らずして、一箇ひとり仲働なかばたらき両箇ふたり下婢かひとに万般よろづわづらはしきをまか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
泰然ぢつとして居よ身体を使ふな、仔細は無けれど治癒なほるまでは万般よろづ要慎つゝしみ第一と云はれた御医者様の言葉さへあるに、無理圧して感応寺に行かるゝ心か、強過ぎる、仮令行つたとて働きはなるまじ、行かいでも誰が咎めう
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さなきだに梢透きたる樹〻をなぶりて夜の嵐の誘へば、はら/\と散る紅葉なんどの空に狂ひて吹き入れられつ、法衣ころもの袖にかゝるもあはれに、又仏前の御灯明みあかし目瞬めはじきしつゝ万般よろづのものの黒み渡れるが中に、いと幽なる光を放つも趣きあり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それが又、それ相応に一々文句が違つてると云ふので、人々は今更の様に事々しく、渠の万事よろづに才が廻つて、器用であつた事を語り合つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして孝子には、万事よろづに生々とした健の烈しい気性——その気性の輝いてゐる、笑ふ時は十七八の少年の様に無邪気に、真摯まじめな時は二十六七にも、もつと上にも見える渠の眼、
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
言ふと言ふ万端よろづのこと皆真実まことなりや、いぶかれば訝かしく、疑へば疑はしきものとこそ覚え侍れ、笑ひも恨みも、はた歓びも悲みも
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
万象よろづ無し、光すら、
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)