“万般”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろづ75.0%
よろず25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又仏前の御灯明みあかし目瞬めはじきしつゝ万般よろづのものの黒み渡れるが中に、いと幽なる光を放つも趣きあり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
夫の留守にはこの家のあるじとして、彼はつかふべき舅姑きゆうこいただかず、気兼すべき小姑こじうとかかへず、足手絡あしてまとひの幼きもだ有らずして、一箇ひとり仲働なかばたらき両箇ふたり下婢かひとに万般よろづわづらはしきをまか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
仔細はなけれど治癒なおるまでは万般よろず要慎つつしみ第一と云われたお医者様の言葉さえあるに、無理しして感応寺に行かるる心か、強過ぎる、たとい行ったとて働きはなるまじ、行かいでも誰がとがみょう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)