“万々”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬々
読み方割合
ばんばん92.6%
ばん/\7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よってかの家を彩牋堂とこじつけ候へども元より文藻ぶんそうに乏しき拙者せっしゃ出鱈目でたらめ何かき名も御座候はゞ御示教願はしく万々ばんばん面叙めんじょを期し申候
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
逃げ去る恐れは万々ばんばんないけれど、余の帰った事を知らざるに如くは無いと、余は此の様な考えで、下僕に前の通り差し図したが
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
御前が万々ばん/\お負けなさる気遣きづかいはありますまいが、万一お負けなすったら、えゝうと……金子きんす……金子はと失礼なようではございますが、ほかに是れという心付きもござりませんから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
死せし後にも此悪人を捕われさせ我があだかえさんとの念あること必定ひつじょうなれば顔に恐ろしき怨みの相こそ現わるれ笑の浮ぼうはず万々ばん/\無く親友に話を初んとするが如き穏和の色の残ろう筈万々なし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)