“依”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
81.5%
よっ7.5%
よつ3.5%
より2.9%
たよ1.2%
よる0.6%
よれ0.6%
たの0.3%
よら0.3%
0.3%
0.3%
よつて0.3%
0.3%
ヨツ0.3%
ヨリ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし、二つなり、三つなりが、いっしょにあかるい世界せかいることがあったら、たがいにってちからとなってらしそうじゃないか。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
よってかの家を彩牋堂とこじつけ候へども元より文藻ぶんそうに乏しき拙者せっしゃ出鱈目でたらめ何かき名も御座候はゞ御示教願はしく万々ばんばん面叙めんじょを期し申候
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これ面白おもしろい、近頃ちかごろ落語らくご大分だいぶ流行はやるから、何所どこかで座料ざれうとつ内職ないしよくにやつたら面白おもしろからう、事によつたら片商売かたしやうばいになるかもしれない。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
よりて今この原書を買て持て帰て売たら何分かの御国益になろうと云うので、私にその買入方を内命したから、私が容易に承知しない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は自分の考えることをこの子にも言って置きたいと思って、一生他人にたよるようなこれまでの女の生涯しょうがいのはかないことなどを話し聞かせた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
真淵は、「円(圓)」を「国(國)」だとし、古兄氐湯気コエテユケだとした。考に云、「こはまづ神武天皇紀によるに、今の大和国を内つ国といひつ。さて其内つ国を、こゝにサヤギなき国と書たり。 ...
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
人麻呂妻依羅娘子、与人麻呂別時歌とて、思ふなと君はいへどもあはん時いつと知てか吾こひざらんとよみしは、のせついでによれば、かの石見にて別れしは即此娘子とすべきを
人麿の妻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
が、折角せっかくたのみとあってればなんとか便宜べんぎはかってげずばなるまい。かく母人ははびと瀑壺たきつぼのところへれてまいるがよかろう……。
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
静坐やゝ久し、無言の妙漸く熟す。暗寂の好味まさに佳境に進まんとする時、破笠弊衣の一老叟らうそうわが前に顕はれぬ。われほ無言なり。彼も唇を結びて物言はず。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
着したるは遠藤屋彌次六一號鵞湖山人がこさんじんなりいづれ整々せい/\として控たれば四人の者は思はずはつと計りに平伏へいふくす時に天一坊こゑ清爽さはやかに其方共此度予に隨身ずゐしんせんとの願ひ神妙しんめうに存ずるなりよつて父上よりたまはりし證據しようこの御品拜見さし許し主從のさかづき取らすべしとのことばの下藤井左京は彼二品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
検案ノ医師カ右ハ生前ノ切傷ニシテ死因ヲシ、ナオ腹部ニ多少ノ水ヲ蔵セルハ、殺害ト同時ニ水中ニ投棄セラレタルモノナルムネヲ断定セルニリ、ココニ大事件トシテ俄ニ捜査官ノ活動ハ始マレリ。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
崩御ノオ聞エアルニヨツ
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)