よら)” の例文
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寅刻なゝつに立て千住大橋迄は未だくらき中に來れども春の夜の明やす掃部宿かもんじゆくかゝる時は早白々とけ渡りやゝ人面ひとがほも見ゆる頃思ひもよらうしろより吾助まてと聲を掛られ驚きながら見返る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
段右衞門に申きけよと有ければお文ははつ平伏へいふくなしやがて段右衞門に向ひ貴殿おまへをつと三五郎とは兄弟きやうだい同樣どうやうにして何事によらず善惡共に相談相手なれば其方そなたの惡事もかくしてやりなにかにつけ夫は心配して居る程のことなるに如何いかなる遺恨ゐこんが有て無情なさけなくも夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)