“人面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんめん60.0%
にんめん20.0%
ひとがほ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あやしと見返れば、更に怪し! 芳芬ほうふん鼻をちて、一朶いちだ白百合しろゆりおほい人面じんめんごときが、満開のはなびらを垂れて肩にかかれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
埋めて行心の正直律儀りちぎ者昔しも今も町家にはためし少なき忠義なり是皆村井長庵が惡業あくげふの爲所にして西も東も知らぬ若者の千太郎をあざむき多くの人に難儀を掛ること人面にんめん獸心じうしん曲者くせものなり長庵が惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寅刻なゝつに立て千住大橋迄は未だくらき中に來れども春の夜の明やす掃部宿かもんじゆくかゝる時は早白々とけ渡りやゝ人面ひとがほも見ゆる頃思ひもよらうしろより吾助まてと聲を掛られ驚きながら見返る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)