“撲”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なぐ47.0%
26.5%
12.4%
6.4%
1.5%
くら1.0%
はた1.0%
ぶた0.7%
うた0.5%
たた0.5%
(他:10)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“撲”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸25.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.2%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
武蔵のたいが、分銅のようにね返って、真っ先に追って来た御池十郎左衛門の横をなぐった。十郎左衛門は、直感に、
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「殿は、お胸の大事を、この右馬介に知られたりと、お怒りあって、やにわに、てまえをたおして、おなぐりなされました」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厳冬の一夜佐藤氏は演説に出で、予一人二階の火もかざる寒室に臥せ居ると、吹雪しきりに窓をって限りなくすさまじ。
さすがに我強がづよい刀自たちも、此見覚えのある、美しい箱が出て来た時には、暫らくたれたように、顔を見合せて居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
みんな、みんな、みんな、世界中の一人残らずが、みんな憎らしいんだ! どいつでもこいつでも、死ぬほどってやりたい。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「騒ぐなよ。——俺はな、昨夜新助の野郎をち殺したんだ——敵は確かにこの親父が討った——とお駒の死骸にそう言ってくれ」
学校の便所で昨日の仲間の一人に会った。私は声をもかけずにその上級生をうしろからりつけておいて、漆喰の上へ投げ飛ばした。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
村にいたころのたけぞうなら、すぐり倒して撃退するか、血へどを吐かせて伸ばしてしまうであろう。だが今では、そういう気にはなれない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
云ふが儘に、酒が運んで来られたので、今ぐられた憤怒いかりは殆ど全く忘れたやうに、余念なく酒を湯呑茶椀であふり始めた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
酔わされたような、ぐられたような興奮をワクワクと感じた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
八蔵、やい八蔵、どうしたどうした、え、八蔵ッ、と力任せに二つ三つ掴拳にぎりこぶしくらわせたるが、死活の法にやかないけん。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いきなり、がんとくらわされたから、おじさんの小僧、目をまるくしてきもつぶした。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二ツ三ツ頭をはたいた末、筑阿弥は彼よりも何倍もまさった力で、日吉の体を吊し上げ、わが家のほうへ駈けて行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちっとでも、怠けていたり、悪戯いたずらでもしていようものなら、筑阿弥の大きな手は、すぐ日吉の顔をはたいた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤「困りますな、おこるとあの太い腕でぶたれますが、今度は取捕とっつかまるとんな目に逢うか知れまいから驚きますねえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ああ、ひどい目につた。どうもああ乱暴ぢや為様が無い。火事装束ででも出掛けなくつちやとても立切たちきれないよ。馬鹿にしてゐる! 頭を二つばかりぶたれた」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貫一はその殺気にうたれて一指をも得動かさず、むなしまなこかがやかして満枝のおもてにらみたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一番列車を取らんと上野に向ふくるまの上なる貫一は、この暁の眺矚ながめうたれて、覚えず悚然しようぜんたる者ありき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
のどを緊められても出すは変りませんよ。間は金力には屈しても、腕力などに屈するものか。憎いと思ふならこのつらを五百円の紙幣束さつたばでおたたきなさい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……すると、今日は貴公の口をひったたきにきたのかな
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼は時々寐ながら、左の乳の下に手を置いて、もし、此所ここ鉄槌かなづちで一つどやされたならと思う事がある。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は時々とき/″\ながら、左のちゝしたに手を置いて、もし、此所こゝ鉄槌かなづちで一つどやされたならと思ふ事がある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
臀部けつっぺたぱたけ引っ撲け」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いかに虎列剌がこの節の流行物はやりものでも、吐瀉下痢はきくだして息をひきとれば、これも虎列剌ですはひどかろう。いってえ、おめえらの職業しょうべえはなんだ。……おい、よく聞け。呉服橋ごふくばしではぬからずに手代の忠助をひっぱたいて、わたくしが毒を盛ったのでございますと泥を吐かしたそうな。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
巡「コラ、仮令たとい其の方をぶち打擲ちょうちゃくを致したにもせよ人を打擲するのみならず、此の谷川へ投落すと云う理由わけはあるまい、乱暴な事をして、えゝこれ、派出へ来なさい」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぶちのめしても飽足りない奴だ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「や、くらはすのはめろ、つゑよごれる、野郎やらうふんどし薄汚うすぎたない。」
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
這奴しやつしりくらはせ。」
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わあ、われ悪くてでひとはだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
お見せと婢は覗いて、あなたと小歌さんです争われないのねえお奢んなさいと云って、やきもちが浜田さんだって、いい加減におしよと小歌の脊中をぶったのに意味があったようだが、貞之進は全体が何事とも分らない
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
さすがに我強ガヅヨい刀自たちも、此見覚えのある、美しい箱が出て来た時には、暫らくたれたやうに、顔を見合せて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)