“ぶち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブチ
語句割合
37.0%
扶持33.3%
7.4%
斑点3.1%
斑犬3.1%
3.1%
2.5%
1.9%
1.2%
斑牛1.2%
斑點1.2%
五石二人扶持0.6%
0.6%
斑猫0.6%
斑痕0.6%
斑紋0.6%
斑馬0.6%
白斑0.6%
虎斑0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おぼれる時、彼方此方へ打つかつたんですね。兩國の橋げたとか、百本ぐひとか、こんなぶちを拵へるものが澤山ありますよ」
一匹のぶち猫が人間の真似をして梅の木にのぼって花を嗅いでみました。あの枝からこの枝、花から蕾といくつもいくつも嗅いでみましたが、
梅のにおい (新字新仮名) / 夢野久作香倶土三鳥(著)
今の世の価にては侍二人の給金八両、中間ちゅうげん八人の給金二十両、馬一疋まぐさ代九両を与え、また十人扶持ぶち五十俵を与うれば、残り百三十九俵あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
転宗すると、幕府の同心になり、この山屋敷のお長屋に住んで二十人扶持ぶちをうけ、大小チョンまげ、名も二官と名乗って、すっかり日本に帰化しています。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫れといふと奴の中間がばらばらと飛出しやあがつて、どうだらう小さな者の萬燈をぶちこわしちまつて、胴揚にしやがつて、見やがれ横町のざまをと一人がいふと、間拔に背のたかい大人のやうな面をして居る團子屋の頓馬が
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
——よくもうぬ、溝泥を塗りおったな。——聞えるか、聞えるか。となりの野郎には聞えまいが、このくらいな大声だ。われが耳はぶちぬいたろう。どてッ腹へ響いたろう。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その犬の狐色の尨毛むくげや、鼻頭はながしら斑点ぶちなどが、細君の目にも見覚えがあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いみどりいろの顔面、相貌そうぼう夜叉やしゃのごとき櫛まきお藤が、左膳のしもとあとをむらさきの斑点ぶちに見せて、変化へんげのようににっこり笑って立っているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「畜生、しッ……畜生。」とこぶし揮廻ふりまわすのが棄鞭すてむちで、把手ハンドルにしがみついて、さすがの悪垂真俯向まうつむけになって邸町へ敗走に及ぶのを、斑犬ぶちは波を打ってさっと追った。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
斑犬ぶちに掘りぞへられて
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
丸顔で色の真黒まっくろな、目のきょろりとしたのが、一人はベエスボオルの小手をめた手を振るし、就中なかんずく一人ロイドぶちの大目金を掛けたのが、チュウインガムをニチャニチャとみながら
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「大丸木ぶち」「小丸木縁」(縁附丸笊ふちつきまるざる)「かこべ」(桑籠くわかご)「荒とす」(「とす」は「通す」の意でふるい)、「おぼけ」(緒桶おおけの意か)等色々に呼ぶ。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ぼくらは、せみが雨のように鳴いているいつもの松林まつばやしを通って、それから、まつりのときの瓦斯ガスのようなにおいのむっとする、ねむの河原かわらいそいでけて、いつものさいかちぶちに行った。
さいかち淵 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぼくらは、せみが雨のやうに鳴いてゐるいつもの松林を通って、それから、祭のときの瓦斯ガスのやうなにほひのむっとする、ねむの河原を急いで抜けて、いつものさいかちぶちに行った。
さいかち淵 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それは石狩川の川ぶちに沿つてゐる林だつた。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
ぶちのめしても飽足りない奴だ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
巡「コラ、仮令たとい其の方をぶち打擲ちょうちゃくを致したにもせよ人を打擲するのみならず、此の谷川へ投落すと云う理由わけはあるまい、乱暴な事をして、えゝこれ、派出へ来なさい」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「……お? あの斑牛ぶちだが」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この斑牛ぶちは、いつぞや荷を乗せて、山の無動寺へ行った商人あきんどに、牛方なしで貸した牛だ。おさむれえさん、いくらか牛賃をおくんなせえ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瀉にはまた「ワラスボ」といふ鰻に似て肌の生赤い斑點ぶちのある、ぬるぬるとした靜脈色の魚もゐた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「お由良の肩の斑點ぶちを、俺はなぐつた傷だと思ふよ——毒で死んだのなら、口の中がどうかなつてゐる筈だし、胸のあたりにも斑點が出る筈だ」
禄高は五石二人扶持ぶちという指南番にしては甚しい小禄であるが、オカへあがるとバカであるから、領下の民にサムライをバカにさせる気風をつくってはこまる。そこで源左が、
その頃の秤座は通四丁目の一角を占める大きな建物で、役人としてはわずか切米十俵二人ぶちの小身ですが、二た戸前の土蔵を背後に背負って、繁昌はんじょう眼を驚かすばかり。
「こんな大きな斑猫ぶちを!」
薄暮の貌 (新字旧仮名) / 飯田蛇笏(著)
髪は、禿げ上がり、顔は赤黒い無気味な照りを持って、れた唇のわきには、紫いろの斑痕ぶちが出来ていて、人の二倍もあるかのように全体が畸形きけいに大きくふくれているのだ。
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、自ら手拭出して拭きたりしも、化学染めの米沢平、乾ける後には、さだめて斑紋ぶちを留めたらん。気の毒に。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
毛むくじゃらの小さな斑馬ぶちも、やはり体じゅう真っ白になって、こほんこほん咳をしていた。
白斑ぶちの大きな木馬のくらの上に小さい主人が、両足をん張ってまたがると、白い房々したたてがみを動かして馬は前後に揺れるのだった。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
それから黒虎斑ぶちの這入った石造の大煖炉だんろ
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)