“白斑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろぶち40.0%
しらふ20.0%
しろまだら13.3%
なます6.7%
はくてん6.7%
ぶち6.7%
まだら6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はいりの時に生徒でいっぱいになる下駄箱のあたりも今はしんとして、広場には白斑しろぶちの犬がのそのそと餌をあさっていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
こうして、鷹はおとなしく老人のこぶしに戻った。鷹は一面に白斑しらふのある鳥で、雪の山と名づけられた名鳥であると老人は説明した。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とどろく答えとともに、陣鼓一声、白斑しろまだら悍馬かんばに乗って、身に銀甲をいただき鮮紅せんこうほうを着、細腰青面さいようせいめんの弱冠な人が、さっと、野を斜めに駈けだして来た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこが白斑なますみたいに濁ってくるんですとさ。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
温室内にあるタイヨウベゴニア(大葉ベゴニア)は、大なる深緑色葉面しんりょくしょくようめん白斑はくてんがあって、名高い粧飾しょうしょく用の一種である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
白斑ぶちの大きな木馬のくらの上に小さい主人が、両足をん張ってまたがると、白い房々したたてがみを動かして馬は前後に揺れるのだった。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
僕は主人の案内でひととおり牛の下見したみをする。むろん巡査がひとりついてくる。牛疫の牛というのは黒毛の牝牛赤白斑まだらの乳牛である。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)