“跨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
また68.5%
またが29.6%
はだ0.4%
またがら0.4%
0.2%
はだか0.2%
またがっ0.2%
まて0.2%
マタガ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我を忘れてばらばらとあとへ遁帰にげかえったが、気が付けば例のがまだ居るであろう、たとい殺されるまでも二度とはあれをまたぐ気はせぬ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
苦情は先刻此処にまたがっていて、いまも庭をぶらついているあいつの言分なんです。その証拠には私はもう帰りかけているくらいです。
そしてたしかに請取つたよしを言つたが、印度人は何か待心まちごころでゐるらしく、両手を胸の上にんだまゝ、卓子テーブルの前にはだかつて一向帰らうとしなかつた。
おやあるひはおつと山に入りそりを引てかへるに、遠く輴哥そりうたをきゝて親夫おやをつとのかへるをしり、そりあふ処までむかへにいで、親夫をば輴につみたるたきゞまたがらせて、つまむすめがこれをひきつゝ
ほしは大糜にやどり、月は夾鐘にあた、清原の大宮にして、昇りて天位にきたまひき。道は軒后にぎ、徳は周王にえたまへり。乾符をりて六合をべ、天統を得て八荒をねたまひき。
と一斉にわめきながら、手を挙げたり、足をはだかつたりした。
たとえば海陸軍においても、軍艦に乗りて海上に戦い、馬にまたがって兵隊を指揮するは、真に軍人の事にして、身みずから軍法に明らかにして実地の経験ある者に非ざれば、この任に堪えず。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
音「能く掃除仕やすねえ、墓の間の草ア取って、まてえで向うへ出ようとする時にゃアよく向脛むこうずねッつけ、とびけえるようにいてえもんだが、わけえに能く掃除しなさるのう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此馬がもつと、毛並みのよい純白の馬で、マタガつて居る自身も亦、若々しい二十代の貴公子の気がして来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)