“踏跨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふみまた25.0%
ふみまたが25.0%
ふんばた25.0%
ふんまた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三岐みつまたしたにして、れい間道かんだうらしいのをけたとおもふが、横状よこざま無理むりがけをするりとすべつて、自動車じどうしや屋根やね踏跨ふみまたぐか、とドシンとりた。あせひとつかいてない。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いちばん上の桟へ踏跨ふみまたがった米友は、そこで巧みに中心を取ってはいるが、それを下から見るとかなり危なかしいもので、大風に吹かれるように右へ左へゆらゆらと揺れます。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此処らの女は相模女さがみおんなで尻ばかり撫でて、実にどうも行儀も作法も知りません旦那様の前でも何でも構わず大きな足を踏跨ふんばたげて歩いたり、旦那様がおあつらえなすってお拵え遊ばした桐の胴丸の火鉢へ
まなこは火のごとく血走りながら、厚い唇は泥のごとくしまりなくゆるんで、ニタニタと笑いながら、足許ふらふらと虚空をにらんで、夜具包み背負しょって、ト転倒ころがる女を踏跨ふんまた
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)