“踏襲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうしゅう80.0%
たふしふ13.3%
たうしふ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はやい。時勢は急流のように早い。太閤たいこう秀吉の出世が、津々浦々の青年の血へ響いて来た時には、もう太閤秀吉の踏襲とうしゅうではいけないのである。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その故に他の作家、殊に本来密を喜ぶ作家が、みだりに菊池の小説作法を踏襲たふしふしたら、いきほひ雑俗のへいおちいらざるを得ぬ。自分なぞは気質の上では、可也かなり菊池とへだたつてゐる。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
Pilgrim's Progress を天路歴程てんろれきていと翻訳するのは清の同治八年(西暦千八百六十九年)上海華草書館にて出版せる漢訳の名を踏襲たうしふせるにや。