“勢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いきおい45.5%
いきほひ14.7%
せい11.5%
いきお9.3%
ぜい4.4%
いきほ3.6%
きお3.0%
きほ2.8%
はず1.2%
いきおひ0.8%
(他:15)3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“勢”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション25.0%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本17.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「乾いてるなら、取り寄せてやろう」と碌さんは、いきおいよく、手をぽんぽんたたく。台所の方で返事がある。男の声だ。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
甘い涙のあめめたいきおいで、あれから秋葉ヶ原をよろよろと、佐久間町の河岸かし通り、みくら橋、左衛門橋。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或はおびやかされいきほひ毒を以つて制し、暴を以つてふるのむを得ざるより、いつはその道の習に薫染して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれどけうじやうじたる吾等われら眼中がんちうには、むかところてきなしといふいきほひ
行くときは壁や障子を伝つて危気あぶなげに下駄を穿つつかけたが、帰つて来てそれを脱ぐと、モウ立つてるせいがなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鬼になった年増芸妓げいしゃのおせいは、板倉屋伴三郎いたくらやともさぶろうの袖をつかんで、こう言うのでした。
いきおいに乗った俊助は、もう一度きわどい鎌をかけた。けれども大井は存外平然と、薄笑うすわらいを唇に浮べながら、
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところがカムパネルラは、まどから外をのぞきながら、もうすっかり元気がなおって、いきおいよくいました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
で自然の勢いとして、田安家のぜいも一ツ橋家の勢も、そうして君江も小一郎も、盆地で一緒にならなければなるまい。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところが、この秋、浪華なにわ附近の激戦の折、乱軍の中で、楠木ぜいの手に、捕虜ほりょになったと伝えられた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜露よつゆれたくさが、地上ちじやうあふれさうないきほひで、うづめてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
さしつたりと電光石火でんくわうせきくわいきほひ、げにもや電光でんくわう影裡えいり春風しゆんぷうるごとく
しかし、アメリカ軍は戦争の終末に近づいて不用意にきおって飛び込んで、かなりひどい犠牲を払ったのだということだ。
ヴェルダン (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
鬼王丸が狼狽しながらこう大声に叫ぶと同時に、今まできおっていた部下の兵どもは一度に颯と退いた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平次はフト迷ひましたが、それでも八五郎のきほひ立つのにさそはれて、金澤町の鶴後屋に乘込みました。
この軍鷄しやもきほへる見れば頸毛くびげさへ逆羽さかばはららげり風に立つ軍鷄しやも
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
そんなにはずまないのだけれど、もうよそうとも言えないので、干し列べた平茎の中をぶらぶらと出て行く。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
千代子はもとより誰彼の容赦なく一様に気易きやすく応対のできる女だったので、御嬢様と呼びかけられるたびに相当の受答うけこたえをして話をはずました。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何だ大きな声して——幾歳いくつになると思ふ」と云ひさまね起きたる剛造のいきおひに、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
うち母様おつかさんすはつてらつしやる姿すがたえたので、またいきおひついたけれど、やつぱりどぶむ/\としづむから
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きほひ無し、こやたわむと、
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きほひ無し、こやたわむと、
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
草間くさま來て荒く息づくつらがまへブルドツグはやり手綱張り引く
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
草間くさま来て荒く息づくつらがまへブルドツグはやり手綱張り引く
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
少年せうねんゆびさかたながめると如何いかにも大變たいへん! 先刻せんこく吾等われら通※つうくわして黄乳樹わうにうじゆはやしあひだより、一頭いつとう猛獸まうじういきほいするどあらはれてたのである。
年寄りは、着々成功しかかる自分の計画の巧さに、我ながらきおい立ってますます元気よく朝から晩まで、馳けずりまわって働いていたのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それそれその親睦会が有るから一所に往こうッてネお浜さんが勧めきるんサ。私は新富座しんとみざか二丁目ならともかくも、そんな珍木会ちんぼくかいとか親睦会とかいうもんなんざア七里々しちりしちりけぱいだけれども、お……ウーイプー……お勢がいきたいというもんだから仕様事しようことなしのお交際つきやいいって見たがネ、思ッたよりはサ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
座敷へ上っても、誰も出てくるものがないからはずみがない。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
この外交官はその頃名うての筆まめな男で、はづみに乗るとどんな皮肉を書き出すか判らなかつた。
兵衛佐頼朝、其後モ生存アツテ、武総ムソウノ隅田河原ニ陣シ、千葉、上総、甲信、武相ノ諸源氏ヲ語ラヒ、兵員三万余騎ト聞エ、ソノイキホヒ逐日チクジツ熾烈シレツ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
凡隊中患難クハンナン相救アヒスクヒ 困厄コンヤク相護アヒマモリ 義気ギキセメ 条理ヂヤウリ相糺アヒタダシ 若クハ独断ドクダン果激クハゲキ 儕輩サイハイサマタゲヲ成シ 若クハ儕輩サイハイ相推アヒオシ ジヨウジイキホヒニテ他人ノサマタゲヲ為ス 是モツトモツヽシム 可キ所 アヘテ アルヒハオカス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
彼が此の中学に来てから三日目、登校して校長室に外套を掛けるや、き込んだ顔付で彼は教員室に這入つて行つた。彼は始業時間にもう十五分なのに、教師達がまだ半数しか出席してゐないのに先づ腹を立てた。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
——古典によれば——正成七千騎ニテ参向、ソノゼイコト由々ユユシクゾ見エタリ——とあるが、彼自身も以下の兵も、みな見じめな身なりで、しかもその大半が、まだ飢餓線上からよみがえったばかりの顔いろの悪い者やら、負傷者であったはずである。