“きおい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気勢23.1%
15.4%
侠勇15.4%
侠気15.4%
気競15.4%
仕事師7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一声高く、頭がちに一呵いっかしつ。驚破すわといはば飛蒐とびかからむず、気勢きおい激しき軍夫らを一わたりずらりと見渡し、その眼を看護員に睨返ねめかえして
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
不死身で無鉄砲という危険けんのんな人で、始終喧嘩の仲人ちゅうにんをしたり、喧嘩をするので生疵なまきずの絶えない人ですが、親父が死んでから余程我も折れましたが、生れつきのきおいだから
氏神の祭礼に、東京で各町内、侠勇きおい御神輿おみこしかつぐとおなじように、金沢は、ひさしを越すほどのほろに、笛太鼓三味線さみせん囃子はやしを入れて、獅子を大練りに練って出ます。その獅子頭に、古来いわれが多い。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
唐桟揃とうざんぞろいの淡泊あっさりづくりに住吉張りの銀煙管おとなしきは、職人らしき侠気きおいの風の言語ものいい挙動そぶりに見えながら毫末すこしも下卑ぬ上品だち、いずれ親方親方と多くのものに立てらるる棟梁株とうりょうかぶとは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
飜然ひらりゆらぎ、おでん屋の屋台もかッと気競きおいが出て、白気はくきこまやかに狼煙のろしを揚げる。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
詰めかけ始めた弥次馬連を草原内へ入れまいと、仕事師きおいが小者を率いて頑張っていた。
年寄りは、着々成功しかかる自分の計画の巧さに、我ながらきおい立ってますます元気よく朝から晩まで、馳けずりまわって働いていたのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)