“言語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことば48.0%
げんご17.3%
ごんご12.0%
ものいい8.0%
げんぎょ5.3%
げんぎよ2.7%
ものいひ2.7%
ふちょう1.3%
もの1.3%
ものい1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うんにゃ、あのまた気高い処から言語ことば付の鷹揚な処から容子ようすがまるで姫様よ。おいら気がおくれて口が利悪ききにくい。」「その癖優しいだ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近來きんらい世界せかい文運ぶんうん急激きふげき進展しんてんしたのと、國際的交渉こくさいてきかうせふいそがしくなつたのとで、わがくににおいても舊來きうらい言語げんごだけでははなくなつた。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
公使アールコツクが日本国民の霊場として尊拝そんぱいする芝の山内さんないに騎馬にて乗込のりこみたるが如き言語ごんごに絶えたる無礼なりと痛論したるふしもある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
唐桟揃とうざんぞろいの淡泊あっさりづくりに住吉張りの銀煙管おとなしきは、職人らしき侠気きおいの風の言語ものいい挙動そぶりに見えながら毫末すこしも下卑ぬ上品だち、いずれ親方親方と多くのものに立てらるる棟梁株とうりょうかぶとは
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
れから私は構わない、構おうといった所が構われもせず、めようと云た所が罷められる訳けでない、マア/\言語げんぎょ挙動をやわらかにして決して人にさからわないように
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
言語げんぎよには尋常女子の敢て口にせざることばがあり、挙措きよそには尋常女子の敢て作さざる振舞があつた。たかはつねに磯野勝五郎、小野富穀ふこくともがらと酒を飲んで快談した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
唐桟たうざん揃ひの淡泊あつさりづくりに住吉張の銀煙管おとなしきは、職人らしき侠気きほひの風の言語ものいひ挙動そぶりに見えながら毫末すこし下卑げびぬ上品だち、いづれ親方〻〻と多くのものに立らるゝ棟梁株とは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
オヤ、気障きざ言語ふちょうを知ってるな、大笑いだ。しかし、知れるかノというノの字で打壊ぶちこわしだあナ、チョタのガリスのおんはてとは誰が眼にも見えなくってどうするものか。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
始終うちを外の放蕩三昧ほうとうざんまい、あわれなかないを一人残して家事の事などはさら頓着とんじゃくしない、たまに帰宅すれば、言語もののいいざま箸のろしさてはしゃくの仕方がるいとか、琴を弾くのが気にくわぬとか
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
すべて狼に養われた児は言語ものいわぬらしい、古エジプト王やフレリック二世ジェームス四世それからインドの一莫臥爾モゴル帝いずれも嬰児を独り閉じ籠めて養いどんなことばを発するかを試したというが