“輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やから44.6%
ともがら24.0%
はい14.8%
ばら7.3%
てあひ1.9%
てあい1.9%
1.2%
ども0.7%
ハイ0.7%
トモガラ0.5%
たち0.5%
もの0.5%
ともが0.2%
だち0.2%
であい0.2%
とも0.2%
ひと0.2%
ヤカラ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、次の大将は足利殿であろうと、京でも、もっぱらな下馬評です。いまおはなし申しあげた岩松党のもそう観ていました」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、私はさっきからナナヴァティやシャシカントらのと話はしながらも、眼だけはすこぶる変った人の上に注いでいたのであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
従って、オランダ流の医術、本草、物産、究理の学問に志ある者を初め、好事の旗本富商のまでが、毎日のように押しかけていた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
急に、役人が、こそこそし始めると、もう商売になっている。松井兄弟は、台本にできているセリフを大声でよみ始めるのである。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
転がつた無頼漢は、埃のなかで蛙のやうに手足をばたばたさせながらいた。附近には同じやうな無気味のがぞろぞろつて来た。
「彼等から出て往きました。雲水にもあるまじき所業の多かったでしたから、あとに残ったものは、実際救われましたようなわけで……」
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
その肉やの薬効を『本草』に記せると実際旅行中実験した欧人の話とが十分二者を同物とする拙見をけ立たしむ。
石の如くなりて聞き居りし役人は此時、俄かに周章狼狽し初めたるが、そが中にも、罪状を読み上げたりし陣羽織の一人は、采配持つ手もわなゝきつゝ立上り
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だから言ひ方も、感じ方も、其うへ、語其ものさへ、郎女の語が、そつくり寺の所化には、通じよう筈がなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
わが友は日本にたった一人の瑜伽行者だ。痩せさらぼうて樹下岩窟に苦行し百日千日の断食を常とするかのです。
よく友人一口に「君、それは鼠だろう」としてしまう、成程鼠のるべきなら鼠の所業かと合点もするが、鼠のるべからざるでも、往々にして聞くのだ
頭上の響 (新字新仮名) / 北村四海(著)
「みんな人格上の言葉になる。人格上の言葉に翻訳する事の出来ないには、自然が毫も人格上の感化を与へてゐない」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
承はり度と申ければ文右衞門其仔細と申は最早八ヶ年以前の事にて御家の騷動出來致し忠臣は退佞奸邪智蔓延に付不肖ながらも是を些少忠義を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ですけれども、あの人足はどんな気持でしょうね。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
の義庵先生は、市に大隠をめて浜町にったので、若い奴等などと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師を凹ますのを面白がって、至極の鉄拐、殊の外稲荷が贔屓であったので
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
預かる者ならずや斯る無智短才がらに此重き役儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はあるまいとてねばおもしろに女房したてる白痴もあり、豆腐かふとて岡持さげてれば、りすがりのかへられて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
降人ニ出デタランニハ三百貫、イズレモ其日ニ必ズ沙汰シ与ウベシ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)