“奴輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やつばら76.0%
やから8.0%
どはい4.0%
やつこさん4.0%
やつども4.0%
やつら4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あいつらもともと汚い奴輩やつばらだ。この春討って捨てようと思ったのに、手延びにして残念だ!」と、歯噛みをして口惜しがった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
夜半ものものしい出立の人相の悪い奴輩やからから、のっけに宣旨の使いといわれても信用はできぬ。腕に覚えがあるかどうか知らぬが、いきなり斬りかかってくる。
然かのみならず不品行にして狡猾なる奴輩どはいは、おのれが獣行を勝手にせんとして流石さすがに内君の不平をはばかり、すなわち策を案じて頻りに其歓心を買い其機嫌を取らんとし、衣裳万端その望に任せて之を得せしめ
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なんかとしるしてあるでせう、奴輩やつこさん喫驚びつくりして卒倒ひつくりかへるだらう。
あくる朝はドロンを極めるというのがこの連中の定型おきまりと聞いた……歎かわしい奴輩やつどもではある……。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
後日かの賈客、再び竜に逢って仔細を語ると、奴輩やつらを殺し尽くさぬは残念というから、その故を問う。我もとかの国の健児某甲だった。