“記”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しる75.2%
7.5%
4.7%
おぼ4.0%
しるし2.5%
2.5%
しるす1.6%
0.9%
シル0.3%
かき0.3%
きす0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首をくくりつけた板は、明かに舟にしたもので、その船首に当る箇所には、船名のつもりか、筆太に「獄門舟」としるされてさえいた。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さて官事のいとまあるごとに、かねておおやけの許しをば得たりければ、ところの大学に入りて政治学を修めんと、名を簿冊ぼさつさせつ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一八三七年頃からけはじめた尨大ぼうだいな量にのぼる彼の日記はその素材であり習作でもあった。詩作も試みたが、この方は大成しなかった。
ヂュリ おゝ、うれしや御坊樣ごばうさまか! 殿御とのご何處どこにぢゃ? どこおぼえてゐる、おゝ、さうぢゃ、そこへわしてゐるのぢゃ?
天公てんたうさま機状からくりのしかけかの妙法寺村の火とおなじ事也。かれは人のる所、是は他国の人のしらざる所なればこゝにしるし話柄はなしのたねとす*3
一、桜井から始まつて、その下には怠惰の程度を記入し、家庭の種類、怠惰の原因、年齢、健康等をきつらねて居た。
初君が古跡こせき寺泊てらどまりり、里俗りぞく初君屋敷やしきといふ。貞享ぢやうきやう元年釈門万元しやくもんまんげんしるすといふ初君が哥のいしぶみありしが、断破かけやぶれしを享和年間きやうわねんかん里入りじん重修ちようしうして今にそんせり。
元来日記と云うものはその日その日の出来事を書きるすのみならず、また時々刻々じじこっこくの心ゆきを遠慮なく吐き出すものだから、いかに親友の手帳でも断りなしに目を通す訳には行かぬが
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一、八角形ノ文字盤モジバンヲ有シ、其ノ下二振子函フリコバコアル柱時計ニシテ、文字盤の裏ニ赤キ「チョーク」ニテ3036ノ数字ヲシルシアルモノ。
かき成程なるほど不審ふしん道理もつともの事實は我等が大病なりと手紙にかきやりしは虚言うそなりわけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たれかいう巾幗きんこく不成事ことをなさずと かつてきす神功じんごう赫々かくかくの
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
さてかれらは七の五倍の母字子字となりて顯はれ、我はまた一部一部を、その言顯はしゝ次第に從ひて、心にめたり 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)