“き”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
9.2%
7.8%
6.8%
5.8%
4.6%
4.4%
3.7%
3.4%
3.3%
3.2%
(他:3027)47.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一体どういうんだろう、今の島田の実際の境遇っていうのは。姉にいても比田に訊いても、本当の所がく分らないが」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こうしたことを胸に浮べながら寺の庫裏くりの前まで引返して行った頃に、岸本は自分の側へ来てく子供の声に気がついた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
叔父は枡屋善作ますやぜんさく(一説によれば善兵衛ぜんべえ)と云う、才覚さいかくいた旅籠屋はたごやである。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そうしてこの二つの言葉は文芸界専有の術語でその他の方面には全く融通のかないものであるかのごとく取扱われております。
文芸と道徳 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
きました。子がには、さるおやがにをころしたから、かたきをちたいといますと、くりは、
猿かに合戦 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いているうちにどくになって、どうしてももんけてやらずにはいられないようながしました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「あっちはほんのしるしでいいよ。姉ちゃんいつけていつもいろんなもんやっているんだもの。――この蓬、〓はいってか?」
三月の第四日曜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いているうちにどくになって、どうしてももんけてやらずにはいられないようながしました。
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しな庭先にはさきくりかられた大根だいこ褐色かつしよくるのをた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのうちあきて、もりはオレンジいろ黄金色おうごんいろかわってました。
これは長安ちやうあんにゐたときから、台州たいしういたら早速さつそくかうとめてゐたのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人のようにアンドレア・デル・サルトをめ込んだものでもあるまいが、画家だけに形体も色彩もちゃんと整って出来ている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大根だいこよこいくつかにつて、さらにそれをたてつて短册形たんざくがたきざむ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
がずたずたにれて、やんまは、やっとんでいくことができたし、くもはちぢこまってしたちました。
二百十日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ええ、めっそうな、しかし申しわけのためばかりに、そのことも申しましたなれど、いっこうおき入れがござりませんので」
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そしてね、父さんはね、私や母様の云う事は、それは、憎らしくってよ、ちっともかないけれど、人が来て頼むとねえ、何でも
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
するといつどこから出てたか、おおきなひげのえたおとこと、かわいらしい小さなぼうさんが出て
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
京都きょうとのからすは関東かんとうのからすにかって、このごろみやこはなしをしました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「今日は最早もう仕方が無い」――こう相川は独語ひとりごとのように言って、思うままに一日の残りを費そう、とめた。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
着付はその代々の好みになっているのですが、父の代になりましてからは牡丹ぼたんに蝶々ということにめてしまいました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それで居てもうわたしは棚の上の帽子を取つて、それから髪を包んで居た切れを外してそれをて、外套の前を胸で合せて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
お前さんを主人の様に、姉弟二人で私の事を尼様々々と大事に云って呉れるじゃアないか、それに恩をせてあんな真似をすれば
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下を見下みおろすと、山の側面はそれほど急でないが、と名のつくような青いものはまるでひとみさえぎらない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少年せうねん端艇たんてい野球等やきゆうとうほかひまがあるといしげる、のぼ
久「お前のそばに芋虫のごろ/″\してはいられねえが、えゝ……簑虫みのむし草鞋虫わらじむし穿き、と」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それも自分じぶんつくろつて清潔きれいあらざらした仕事衣しごとぎ裾長すそなが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのほかにも母には一つ一つ思出がありそうでしたが、私はたいていのところで、くのをやめて外へ遊びに出て了うのでした。
虫干し (新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)
僕は毎晩のように鉱石の上を針でさぐりながら、銚子局の出す報時信号タイム・シグナルのリズムにれたものです。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分は、むしろに火をつけた。メラメラともえ上がったと思うと、しめりがあるとみえて、すぐに力なくえそうになる。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
そのわたしの顔には、今でもおぼえているのですが、まだしずかな思い出のあのほほえみがえずにのこっていました。
沢川の根というところは少しく平になっている、数年前会社で木をり出した時に、六尺幅ほどの林道を作ったその跡だという。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
日がな一日降りしきる強雨の中で、蓑笠みのかさを着た数百人の人夫が山から大木をり出す音だけでも周囲に響き渡った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あるいは云う、八人の刺客せっかくがリチャードを取り巻いた時彼は一人の手よりおのを奪いて一人をり二人を倒した。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人をつたものゝ受くるばつは、られたひとにくからる血潮であるとかたしんじてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と、妻女山でも、今朝は、朝雲のに洩る陽に、それを発見するなり、眼をみはり、小手をかざしているにちがいない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お今のことがまだ思いれずにいる、その男の縁談のまだ紛擾ごたついている風評うわさなどが、お今の耳へも伝わっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
きらめくやいばは金剛石の燈下にまろぶ光きら/\截切たちきる音はそらかく矢羽やばねの風をる如く
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
湯上がりのつやつやしい濡れ髪を、愛妃のお手で櫛梳くしけずらせ、その総髪の毛さきを、り揃えさせておられたのである。
で、その存在そんざいをたしかめると、安心あんしんしたやうにまたすぐあなところりてた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
『オヤおきぬ!』とおももなくくるまぶ、三にんたちままどしたた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
若し運命の女神にして、剪刀はさみを手にして此車中に座したらんには、恐らくは我は、いざ、れと呼ぶことを得しならん。
われは客亭の窓を開いて立ち、黒き小舟の矢を射る如く黒き波をり去るを望み、さきの舟人の歌ひし戀の歌を憶ひ起せり。
言葉ことばの一々を雲飛は心にめいし、やゝ取直とりなほして時節じせつるのをまつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
枯芝かれしばあえにいゝゝゝゝえゝ、はあえ、とまるうえ、てふ/\のおゝゝゝゝえ、はあ、ありやがあゝゝゝゝえ、え
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あるいは雲雀ひばりに化して、の花のを鳴き尽したるのち、夕暮深き紫のたなびくほとりへ行ったかも知れぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
納戸色なんどいろ、模様は薄きで、裸体の女神めがみの像と、像の周囲に一面に染め抜いた唐草からくさである。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平生へいぜい着丈きだけ四尺のて、体重が二十貫目あったというから、その堂々たる相貌そうぼうが思い遣られる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
暫くの内に汝が父の冤家がここへ来る、白衣を跣足はだしで頭に紫巾をいただき、手に一巻の文書をる者がそれだ。
「でもいつつて日をつてゐる訳ぢやございませんから、婆やさんでも来ましてあちらへ帰りますときに廻ればようございます。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
みちれほどでけれどりにてはれも心配しんぱいなり子供こどもたちもさびしかるべく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まじめな天聲もなか/\話せる樣になつた、な」と、氷峰はからかひ半分に、「賄賂わいろなどを取つて、けしからん。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
自分は正直のあまり、まじめに物をかたづけ過ぎていつのまにか自分の思想の反對なる輪廓ばかりに執着してゐるのであつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
というドクター・ヒルの紹介状が、とんだところでき目をあらわして、仏は、無事に駅の階段を、町へ降りることが出来た。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この超短波をデアテルミーのように、人体じんたいに通しますと、がんなどに大変き目のあることが発見されました。
科学が臍を曲げた話 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
そうなると、湯屋に取っては菖蒲や柚代だけが全然損失にするわけになるので、どこの湯屋でもたくさんの菖蒲や柚を入れない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
勘定方の平間重助なども逃げてしまったが、大体は大した変りなく、その全権は近藤勇の手にして、土方歳三はその副将となる。
右の腕を、虚空をるように、猛烈に二三度振って、自分の力量と弾力との衰えないのを試めして見て、独りみずから喜んだ。
えんから飛出した時暗がりから不意にり付けたのを短銃ぴすとるで受止めたが切先きが余つてきずつひたのです――。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
それでも一度だけ彼は険しい顔をして、自分と相向あいむかいに坐っている子供たちをっと睨みながら食卓を厳しく叩いた。
「いいえ。」青白い顔の眼の大きいその女の子は、名女優のようにっと威厳を示して、「あなたでは、ございません。」
火の鳥 (新字新仮名) / 太宰治(著)