“き”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「變だとわかつたら、俺のところへきに來る迄もあるめえ、——今日は滅法忙しいんだ。お前なんかをからかつちや居られねえよ」
串戯はよして、些細ではあるが、おなじでも、こゝは大力い。強力、とふと、九段坂をエンヤラヤにこえてい。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼自身もポケットの手紙を握りしめながらつい口一つけなかった。一時間目の国語の間じゅう彼は自分の卑怯を責めつづけていた。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
平生からるものはるが、心優しい衣絵さんは、それでもがつて、存分かしてむやうにとつた厚情なのであつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それがつたように人間くなるにつれて木材がいよ/\必要となり、どんどんるため、村落はもとより
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
じゃ下手人ではなかったのですね。でも、同類でないとはめられませんよ。彼等は実に符節を合わすように似ているんですからね。
「あのるのは、かわいそうだ。」といって、大人たちにかって、同意め、このることに反対したでありましょう。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
朝鮮全土至る所の村や町では、まった日に五日おきぐらいに市が立つ。市日には凡そ五里四方ぐらいの物産が集散すると言われる。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
が、道行にしろ、喧嘩にしろ、が、げるにもんでるにも、背後に、松並木るのではない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二月ばかり前から、大層、よくなったには、よくなったんだけれど、まだ十分でないッていうのに、かないでまた旅へ出掛けたの。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして今度は、石を二度、沼の中に投げこみました。ゆっくりと間を置いて、はじめのあわがえてしまうと、また投げるのです。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
猪子してなものよ、大方王様彼様三角形て、て、して、母様るのであらう。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そうした場合には、往来へ塀越に差し出たの枝から、黄色に染まったさい葉が、風もないのに、はらはらと散る景色をよく見た。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
庵主さんは、よそゆきの茶色のけさをて、のまえにつと、にもっているさいをちーんとたたいて、おみはじめた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
借りた方は精々り出して、貸元の店へ材木を並べるばかり。追っかけられて見切って売るのを、安く買い込んでまたける。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いえ、まだは、だれにもあいませんでした。今度あったら、みんなにかしてやろうとっています。」と、ぶとがえました。
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おいおい、あれを見ろ。あのとおり、腕をひききやがった。一度りつけただけでは足りないで、三筋も四筋も斬りつけてある」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
目で見る現在の景色とれな過去の印象のジグザグが、すーっとレンズが過去に向って縮むにつれ、由子の心の中で統一した。
毛の指環 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
其晩宗助からきな芭蕉を二つてて、それを座敷いて、其上御米んでみながら、小六した。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
へば、淡路和泉は、古來茅渟たつたのを、今日はこの名稱ばないで和泉洋または大阪灣してゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
昨夜もすがらりて、今朝れよりはなけにし、でつけて着物もみづからりしを取出
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ペムペルがキャベジの太い根をってそれをはたけにころがすと、ネリは両手でそれをもって水いろにられた一輪車に入れるのだ。
黄いろのトマト (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
帰り着いてみるとおさんは、又も西日がテラテラし出した裏口で、石の手臼をまわしながら、居ねむり片手にいていた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それっりですよ。賊はピストルをわしの方に向けたまま、後じさりに段々遠ざかって行って林の中に見えなくなって了ったのです。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
びらの帷子に引手のごとき漆紋の着いたるに、白き襟をかさね、同一色の無地の、折目高に穿いたのが、襖一杯にぬっくと立った。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ポーチへ、青い竪襟のついた灰色の上衣をた従僕が出て来て、チチコフを玄関へ招じ入れたが、既にそこには主人が出迎えていた。
つ、蹴る、払う。虎の戦法はこう三つを奥の手とする。そのすべてがかないとなると、さしもの獣王も気萎えをするものだとか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その原因を、わが研究室の宇宙線にすることは、めて自然であると思う。無論読者においても賛成せられることであろう。……
(新字新仮名) / 海野十三(著)
毛を、血を飲んで昆弟相疑ひ、山に登る事飛禽の如く、草を行く事走獣の如し。恩を承けては則ち忘れ、怨を見ては必ず報ゆ。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
義残後覚』七、太郎次てふ大力の男が鬼面をり、鳥羽の作り道で行客を脅かし追剥するを、松重岩之丞がわす条、『石田軍記』三
に、青柳女郎花松風羽衣夕顏日中日暮る。(太公望)はするくで、殺生道具阿彌陀なり。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一つのお噺を終っても、子供達は「もっともっと」といってかなかった。彼は望まれるままに、二つ三つとお噺の数を重ねて行った。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
激しかつた私の空腹は、十分でない迄も、この仙人の食物で薄らいだ。食事が濟むと夜のお祈りをした。そして私の寢場所をめた。
貫一は食はんとせし栗を持ち直して、とお峯に打向ひたり。聞く耳もあらずと知れど、秘密を語らんとする彼の声はからりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それをッかけに、その日の小銃戦はまた始まった。いま歌っていた兵、いま踊っていた兵がにそまって、ばたばたと傷つき始める。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに我が国のごときは十年を一とし、おそらくは七、八年中には、思想が一変しつつあるかと思わるるほどに変化が多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
其所坪井博士は、石田理學士大野助手野中事務員同行して、電車られた。いて帝室博物館員高橋平子和田諸氏る。
〔譯〕閑想客感は、志の立たざるに由る。一志既に立てば、百邪退きく。之を清泉湧出せば、旁水渾入することを得ざるにふべし。
同じ頃野口君が札幌の北鳴新聞に行かれた事を、函館で或雑誌を読んで知つたが、其頃は唯同君の二三の作物と名をしてゐただけの事。
下總だ——宇佐美家の所領へ行つて訊いたら、みんな一ぺんにわかるだらう。丁度今百姓一が起きかけて、ブスブスつてゐるさうだ」
「それは何うした。一半季の奉公人が、三百兩の大金を溜めたなんて言つたつて、お白洲ぢや通用しねえよ。太てえ野郎だ」
丁度『読売』の記者が来、野枝さんのことについていて行ったばかり涙をこぼしたので、と疲れたふけた顔をして居られた。
近所の小店で時を打つの音が拍子を取って遠くきこえるのも寂しかった。行燈の暗いのに気がついて、綾衣は袂をくわえながら、片手で燈心をかかげた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
仰立られなば其事のみにて渠等し候なり其上主と家來の事なれば此公事に於ては御前に九分のみが之あるゆゑ事の次第
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
山々も見えず、湖水は一めんに白くらっていた。丁度好い引上げ時だと思って、帰りの自動車を帳場にいた男に頼んだ。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
北鳴の示した図面によると、今度の二の櫓は、比野町の西端、境町の水田の上に建てることになっていた。構造は前と同じようなものであった。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
海をはじめて見た幼い日の驚愕の念は、それが引き起した錯覚に強調されて、いつまでもえずに残って来ているのである。
西町奉行荒尾但馬守が、江戸表から着任するといふので、三十與力は、非番同心れて、先例守口まで出迎へた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
長くものをいうと、息がれるのであろう。彼女は自分の胸を抱きしめて、そして、夢みるように幸福な眼をあげた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見てきたるなりしが其盜賊はしなりの者は御助け下さるべしと申けるを伊兵衞は八にひ汝は我が先達寸志んとて命をて我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
翁草に興津が殉死したのは三斎の三回だとしてある。しかし同時にそれを万治寛文の頃としてあるのを見れば、これは何かの誤でなくてはならない。
り、み、星斗と相語り、地形と相抱擁してむところを知らず。一杯をつくして日天子を迎え、二杯をんで月天子を顧みる。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
人間の生活は、全く苦惱で而も意味は空ツぽだけれども、智識は其の空ツぽをして、そして種々の繋縛をぶちツて呉れるのだ。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そして、ひくい唸り声をれにたてながら、今にもかくれた野性がむんずと起きそうな、カークでさえハッと手をひくような有様だった。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
も景隆のの小なる、能の功を成すを喜ばず、大軍の至るをちてに進めと令し、機に乗じて突至せず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ひとのものでも自分のものでも、この野郎、それ本当の木綿ものなんだど。きょう日、スフの股引なんど、らに穿かせたら半日でらしちまァわ。」
(新字新仮名) / 犬田卯(著)
言葉は優しいが態度は強く、厭と云ったら用捨しない、懐刀で一、片付けてやろうと、決心しながら詰め寄せた。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「野郎は帝大出でいながら帝大出の僕をったんだから、獅子身中の虫だ。帝大で固めようという僕の教育政策から見ても生かして置けない」
首切り問答 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
し九仭のを一に欠くあらば大遺憾の至りなり、くは此一夜星辰をきて安眠するを得せしめよと、ありてか天にりしなるべし、天果して之を感ぜしか
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
初め助太郎とかなとは、まだかなが藍原右衛門であった時、穴隙って相見えたために、二人は親々の勘当を受けて、裏店の世帯を持った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
けれどそれには絶対に、らない文化的な省察と、一見、弱気にも似ている沈着な力の堅持が必要である。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいえ——どうして——」と受けて、ちょっと句を切って見せたが、先生は依然として、こっちの顔からを動かさない。その上口をかずに何だか待っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
土と木と水——土中に木があって水がある、いや、水があるところに火がある、激しい遺恨が残っている——土中に柘榴のが張渡って、水のあるべきところに水がないとは?——井戸、古井戸!
内田君がもぐもぐと口をく度に、沸々と泡立つコップの中で、その迪子がニタニタとれるように嗤うのである。
古傷 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
お定は馬に乾秣つて鹽水に掻𢌞してつて、一擔ぎ水を汲んで來てから夕餉の膳に坐つたが、無暗に氣がそはそはしてゐて、麥八分の飯を二膳とは喰べなかつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
出戻りとかいう名をせられることが、恐ろしかったのである。病気になった始めから、ただその一事をどのくらい気にんでいるかを知っている浩は、よけい心配した。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「ところが、そうじゃございません。灘波の葦をり開いたのも、太閤様よりの方が先でございますからね」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お味方に、八の旗本ある如く、曹操もその旗本の精鋭中の精鋭を選び、これを虎衛軍と名づけて、常に親衛隊としていました。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
を吹きをうちて、のうちを
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
この村にいッちッついモンは、困ったもんだのう、一番目はあのアネサにきまッてるこて。あのアネサがオッカねえというモンは、どこの誰らろかのう?
間に十二因縁をった十二のを置かした。十二の筐の蓋には白いれが取り付けてあり、筐を繋ぎ並べると、一すじの白い道が通っているように見える。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「なにを。証拠はちゃんとあるじゃ。また帳面にもっとるじゃ。さまの悪いのあとのついた九十八の足さきがいまでもこの林の中にちゃんと残っているじゃ。」
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
で名人觀戰記を書き力に相當加ふるものありとうぬれて、共にり切つてゐるのだからたまらない。
所謂大臣とは道を以て君にえ、不可なるときは則ちむ、(めてかれずば則ち退く)。今由と求とは(諫むべくして諫めず)、具臣(いたずらに臣の数に備わるもの)というべし。(二四)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
車が出るとき金太郎は、出口の方の妹に手をふりながらも彼女の左右や背後を見た。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
にそを棄て去りしといふ、そのを逸するのあるものから、かくはことわりおくのみ。
都喜姫 (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「あの人もボオタでやはったのに、えらいええし(好い衆)になりやはったもんや」などといわれる人があって、「ボオタ」は家計不如意で嫁入支度の出来ない時に行われる嫁入りだった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
手當てとしては、彼等を教室の眞中まで押出して、お説教が終るまでそこに立たせて置くことであつた。時時、彼等の足はかなくなつた。
床の中で、ボロれのやうに小さくなつて居た父親——榮左衞門は、向うを向いたまゝ、かすかにうなづいたやうでもありますが、それは平次にも確としたことは言へなかつたのです。
は、ひろく聖断を仰ぐところの役所とあって、五、七道、八番の地域にわかたれ、それぞれ政務を分担する仕組みであったが、ここもその上層部は、すべて公卿任官で名をつらねた。
食国御朝廷に、汝等りなば、平らけく吾は遊ばむ、手抱きて我は御在さむ、天皇がうづの御手もち、掻撫でぞぎたまふ、うち撫でぞぎたまふ、り来む日まむ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かれ匍匐進起ひて、庭中に跪ける時に、水潦二五腰に至りき。その臣、著けたる青摺二六たりければ、水潦紅き紐に觸りて、青みなになりぬ。
ネー将軍下の騎兵の馬が
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
御小刀の跡う梅桜、花弁一片せじと大事にして、昼は御恩賜しかざせば我為の玉の冠、かりそめの立居にもるを
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは昔天が落ちて来はしないかと心配したの国の人の取り越し苦労とはちがって、あまりに明白すぎるほど明白な、有限な未来にきたるべき当然の事実である。
断水の日 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ラこれをみ聞き、その夜木槐に自分の衣を臥内に入れ、身を隠し居るとは知らぬ竜輩来て、木が屑になるまでり砕いて去った。ラ還って木を捨てその跡へ臥す。
仲達は、読みかけていた書物をに置いて、息子の顔を仰いだ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
も も 亦何人ぞや
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この我がれる火は、高天の原には
さんなんぞより余程…ナニおさまとはえ、屋敷もんだから不意気だが、なか/\い女だよ
の口に煙がぱっととんだかと思うと、三悪漢をのせたボートは、木の葉のごとくひるがえって矢をいるごとき早瀬に波がぱっとおどるとともに、三人のすがたは一
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ればるほど堅い。捕捉しがたいのは先生の高遠な道だ。前にあるかと思うと、たちまち後ろにある。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
い、とした中に手拍子って、コツコツコツコツと、鉄槌の音のするのは、この小屋に並んだ、一棟同一材木納屋の中で、三個の石屋が、石をるのである。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いやで別れりやれよとままよ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
〔譯〕くること高ければ、則ちを見ることせず。
「先生をおいては、この世に、訊く人がありません。にとっては、生死のさかいですから……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庭からって来たらしい花をハトロン紙で包んで手にもっている。ゆき子は、井戸端の小さい草堤を、親しさをあらわした大業さで、やっこら、とまたぎのぼり
鏡の中の月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
や燕の軍の、実に岌々乎としてに崩れんとするのれり。孤軍長駆して深く敵地に入り、腹背左右、皆我が友たらざる也、北平は遼遠にして、も本拠の四囲皆敵たる也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おばこ此のぢよめえね(このごろ見えぬの意)風でも引いたかやと案じられ、コバエテ/\、風も引かねど親んちやんびしぐで(東北方面には濁音が多い)籠の鳥、コバエテ/\。
春雪の出羽路の三日 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
いて見ると、山田君は初め敬語なしの「だ」調を試みて見たが、どうもく行かぬと云ふので「です」調にめたといふ。自分は初め、「です」調でやらうかと思つて、遂に「だ」調にした。
言文一致 (新字旧仮名) / 水野葉舟(著)
「そういう不作法なことは、おれはれえだ。あくまで錠前を外して開くんだ」
蛟龍を追ふ、舟中る、天を仰いで、嘆じてく、を天にく、力を尽して、万民を労す、生はなり、死はなりと、を見る事、蜿蜓の如く、眼色ぜず
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
丙は乙に当ると共に、丁戊の側面攻撃を防禦しなければならぬ。とが張り合っている横合いから丁が差手をする。そう当るととが、間道づたいに奇襲を試みる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
実際どういう神社へ行ってもっと天狗の額がかかっていたのである。
天狗 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
病父はお袖の介抱にやうやく動治まりけむ、しばらくありて口を開き
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
き、花をし香をくような事は僕婢の為すがままに任せていたが、僧をめることは、其命を下さなかったから誰も手をつけるものは無かった。一日過ぎ、二日過ぎた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そこで、お化けの劉さん、チョンとを合図に、たちあがって芸当に移った。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なまじいなことをして、をもってに続き、竹をって木を修むるような仕儀に立ち至らしむるよりは、いっそのこと己の子をもって、相続せしむる方がよいとのことだ。
敷台までも下りず突っ立ちながら、用事なら庫裡の方へ廻れ、となく云い捨てて障子ぴっしゃり、後はどこやらの樹頭の声ばかりして音もなく響きもなし。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
探偵小説といえば、こないだ帰った木村君に、何か面白い本はないかといって借りた Five Striking Stories というのはそうとう面白かった。
ウイツテ伯回想記その他 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
曰く、暮春春服既に成り、冠者五、六人、童子六、七人を得て、(水の上)に沿(浴)い舞雩(の下)にり詠じて帰らん。夫子喟然として嘆じて曰く、吾は点にせん。三子者出でて曾皙る。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あらぶる巨獸の、のひびき、——
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
生命なれ、よろづの調のもと。
(『宗鏡録』に曰く、「垢法のために染せられず。なんぞ浄法のために治せらるるや。生死のするところにあらず。あに涅槃のよく寂せんや。ついに識主と称する、ゆえに心王と号す」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
そこでピアノはいよいよれいに鳴る
星より来れる者 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
その紅色や、瘠方するににはもう肺病初期ざしているのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
近時の一名公早朝靴を穿たんとするに、すでに一足を陥れて鼠あり、人のごとく立ちて拱す、再三叱れども退かず、公怒り一靴を取りてこれに投ぐるに、中に巨尺余なるありてちたり
「山の者がせて来たんですよ。先おととしもた奴が」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを王宮といえば、後宮三千の美姫、金銀財宝の山を想像させるような、朝威を形づくったから、何遍だってぶのだ。当然痩土民の眼からは、常にそこは大きな物質の対照にされるだろう。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
與「沢山抜けば沢山くと思って」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
自分が甲野の身分でこの部屋の主人となる事が出来るなら、この二年の間に相応の仕事はしているものを、親譲りの貧乏に、に伏す天の不公平を、やむを得ず、今日まで忍んで来た。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
則重の鼻をりさえすれば満足する筈であった彼女の最初の計畫が、筑摩家を顛覆するところまで深入りしたのは河内介の野望に引き擦られた結果だと云うことになり、河内介の側から云えば
法師丸敵陣において人の鼻をる事、並びに武勇を現わす事
神明素より麺麭せず、葡萄の酒飮まず。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
次に股肉の燒けし後、臟腑試みする後
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
いつになく元のいい、明るい顏付め先からつて※たM会社員の青木さんは、山ののあるかな裏通りにある我家の門口をはひると
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そしてそんな、人のいいさんはもなくたゞまぶたをうるませてゐるばかりだつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
此返事いて、むつとつた。頭巾剥出して、血色頸元ると後退もしない。またいてた。
何処くんだとねていた。さうすると、返事をした。
「一つあんちゃんにええことがあるで。———仏蘭西語せてもらえるで」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「あった、———これ、あんちゃんに見せたのん」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
アンドレア李旦の船は三二段帆のさよ(和蘭造りの黒船)で、和船前敷にあたるところに筒丈、八尺ばかりの真鍮の大筒を二梃据えつけてあった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夜があけると、四里ほど向うに、二三段帆の黒船がサンチャゴと並んで走っているのが見えた。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
浪路は、の香の高い風呂の中で、澄み切った湯に、すんなりした手足を透かして見て、心からのほほえみが止まらないのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
の香の高い、小判型の風呂が、熱くなるのを待ちかねて、乱れかごに、パアッと着物をぬぎすてると、大ッぴらに、しんなりとしていて、そして、どこにか、年増だけしか持たないような
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
鈴ちゃん僕が紀伊の国をるから、一ついて頂戴と云い出した。野だはこの上まだ踴る気でいる。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところへ野だがすでに紀伊の国を済まして、かっぽれを済まして、達磨さんを済して丸裸越中褌一つになって、棕梠箒を小脇にい込んで、日清談判破裂して……と座敷中練りあるき出した。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私はへ行かぬことにシカト約束をめて、二足三足歩むと隣りの店の前へ参りた。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
ナニネ、おまへが真実善をしと思ふ心根です。たとひウツカリ忘れて、ずるにめたことをせずにしまふことが有ても、又直して新らしく決心をするから、それが一ツ取どころです。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
打なび春さり来ればさゝのうれ尾羽ふりて鶯鳴くも (巻十、春雑)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
始に何者なりやとされし貫一は、今又何事なりやとれて、彼の様子を打矚れり。ち有りて貫一の慌忙むらん色をして、婦人のけるをひたりしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「いかなる人も農奴と領主、家臣と藩主、俗人と僧侶という風に相倚存——存のるという字ね、ニンベンの——相倚存していることが見出される」
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
孔子もそれと互角な不男だったらしく、『荀子』に〈仲尼の状面るがごとし〉、倛は悪魔払いに蒙る仮面というのが古来の解釈だが、旧知の一英人が
支那にも北魏孝荘帝の時州の沙門法慶、新仏出世と称し乱をした(『仏祖統記』三八)。
「ゴーゴンゾラ博士ったらサ! ご返辞なさらないと、ペンチで高圧電源線切断ってしまいますよ、アリャ、リャ、リャ、リャ……」
遊星植民説 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この時阿遲志貴高日子根の神まして、天若日子がを弔ひたまふ時に、天よりり到れる天若日子が父、またその妻みな哭きて
蝋燭の火に氣の張弛が有ると云へば可笑しく聞えるが、少しく其の心をらずに、心の燼餘を其の儘にして置けば蝋燭の火の氣は弛んで、其の光は暗くなり、其の功は少くなる。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
昔から随分腕のいた者はを切り、妙珍鍛ったもありますが、孝助はそれほど腕が利いておりませんが、鉄砲を切り落せる訳で、あの辺は芋畑が沢山あるから
見る目危き両岸の岩ほ数十丈の高さにりなしたるさま一雙の屏風を押し立てたるが如し。
かけはしの記 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
もっともらしく眉を上げてっとなってみたり、あるいは全くの不良青少年のように、ひゅうひゅう下手な口笛をこころみたりなどして歩いているうちに、どしんと
愛と美について (新字新仮名) / 太宰治(著)
ひそかにここの野景に停んで、遠いり畑に見え隠れする犬を私は眺めてゐる。
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
、よくたな。」
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つてりました「かずに、十月家出をしたばかりに、海蛇られてしまひました。」
水齒別の命、多治比柴垣の宮にましまして、天の下治らしめしき。天皇、御身九尺二寸半。御齒の長さ一、廣さ二。上下等しくひて、既に珠をけるが如くなりき。
焚木を加えているうちに、風といっしょに久住十郎がはいってきて、戸口で、惣平次と挨拶を済ますと、色の変った黒羽二重の裾を鳴らして六畳へ上って来ながら
だが大事にらずむことはかだ、と金太郎は、度を増してゆく自轉車の上で、何の問題を解くときのやうに冷理した。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
流れの岸には紅楓を植えそのほかの庭樹には松、桜、梅など多かり、栗樹などのわるは地柄なるべし、——区何町の豪商が別荘なりといえど家も古び庭もやや荒れて修繕わんともせず
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何でも、学校時代に親しくした友達の一人なんだ。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
余は此母子がきになった。明治三十四年中、ゴルドン将軍伝を書く時、余はゴルドンをく其原稿紙上に乃木将軍の面影がちらり/\とったりたりするを禁じ得なかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
懐金郷程彬という農民は、一種の毒薬を作って暴利をむさぼっていた。
「それで、彼奴の下役が、紀州へ行かぬ内に、何か、贋者だという証拠品をえておいて、使が行ったなら、それをませて戻してもらいたいが、の利いた、口の固い者を一人、二人——」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
社長に重んぜられる原因になつて、二度目の主筆が兎角竹山を邪魔にし出した時は、自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて、誰が留めてもかずに遂々退社の辞を草した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
誰が留めてもかずに到頭退社の辭を草した。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
両人していたちこつこして遊すんだ時分のあたしだと思つて、これだけあたしのいふ事をいておくれな、一生のお願ひだわ
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
よろしいれ! と仰せられるであろうよ。どっちみち俺は明日か明後日、関白殿下のお使者として、北畠の邸へ出かけて行こう。承知くも承知かないもありはしない。関白殿下よりのご命令なのだ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こう甚五衛門に訓されても鳰鳥は、承諾こうとはしなかった。彼女はしい巴ヶ淵の岩から岩へ逃げ廻わった。そして思わず足踏み外し、んで墨よりも黒い、淵へザンブと飛び入った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
楊家甚だ喜び、き入れると、僧その僕に街東第幾家に往って、花雌鶏一隻を買い来らしめ、殺し煮て肉をり、盤に満て霊前に分置し、その余りを食い、挨拶なしに去った。
擬古の詩、もとより抒情の作とすからずとも、て香をく仏門の人の吟ならんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
障子の背後は直ぐに縁、欄干にずらりと硝子戸の外は、水煙渺として、曇らぬ空に雲かと見る、長洲の端に星一つ、水に近くらめいた、揖斐川の流れのは、めた霧白く、月にもを伏せ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
燕の師勇躍して進み、の軍を敗る。景隆の兵動く。燕王左右軍を放って夾撃し、遂にりに其七営を破って景隆の営にる。張玉も陣をねて進むや、城中も兵を出して、内外攻む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
せっかくあて参りました御願書に、今朝から散々お願えしても、他所村の百姓衆は愚か、同じ真壁の同じ元村、同じ新田の衆
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
未來じられたのやうに、かないれないばかりでなく、自分にもとはらなかつた。宗助はたゞ洋々の二前途棚引いてゐるがしたであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
己も亦何時にても馬鹿の仲間入りをするに充分なる可能力を具備するに気が付かぬものの批評なり、局に当る者は迷ひ、傍観するものはふ、而も傍観者必ずしもを能くせざるを如何せん
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今の歐羅巴の美術は大抵沒理想派のなり。沒理想派の賜をばわれ受けて、沒理想派の論をばわれ斥く。さればを留めてすを我山房のとするなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
中殿  えんとす 竹のの声。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
るになるはなし、途中鼻緒りたるばかりはし、美登利障子ながら硝子ごしにめて、あれれか鼻緒つたがある
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
手触れ得ず十字燐光、 大盗は礼してゆる。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
権者よく
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
と、き口の方でお久らしい声が云った。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
折から灯籠の中のの、香油は今や尽きに尽きて、やがてゆべき一明り、ぱつと光を発すれば、朧気ながら互に見る雑彩無き仏衣まれて蕭然として坐せる姿、修行にれ老いたる面ざし
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
濶達豪放の女丈夫! 渠は垂死の病蓐に横たわらんとも、けっしてかくのごとき衰容をなさざるべきなり。烈々たる渠が心中の活火はすでにえたるか。なんぞ渠のはなはだしく冷灰に似たるや。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ナニこの頃は老先生も何だか床の中で半分眠ってばかり居て余り口をかねえだ」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いずれにしても入らぬ口はくまい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
我ならで叫びぬ、『神よ此身をばにもけね』と。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
州の氏の息子が番陽から州へ行って、建徳県に宿ろうとした。
「元日得頼千祺書、二日得漆谷老人詩。鳥語嚶々柳挂糸。春来両日已堪嬉。更忻此歳多佳事。昨得韓書今白詩。」千杏坪の字なるは註することをゐぬであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
老いたる僧官達は紫天鵝絨の袍のの白き毛革を附けたるを穿て、埒の内に半圈状をなして列び坐せり。僧官達の裾を捧げ來し僧等は共足元にりぬ。贄卓の傍なるき扉は開きぬ。
大盜ほひはびこりて
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
功を一くということがある。親父は堅人に相違ないが、僕と違って、円転滑脱の才が利かない。場合によっては、市※さんと同じように妙な理窟を言いだす。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
よしやこの身が冷たくなろと息がれよとそなたは他人。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
不定、不整、不、不、と言つたやうなところに、好んで芸術の黒猫は住んでゐるやうな気がする。
黒猫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
其事は猥瑣にして言ふに足らぬが、幕末の風俗を察する一端ともなるべきが故に、に録存する。榛楛るなきのは甘んじ受くる所である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然れども夜深々窓に当りて断続の音をく時は、人をして造化の生物を理する妙機の驚ろくべきものあるを悟らしむ。自然は不調和の中に調和を置けり。悲哀の中に欣悦を置けり。
万物の声と詩人 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
『……甘いこと云うな。をば喰いらんような奴は、博多の町では育ち能らんぞ。今から慣らしておかにゃ、詰まらんぞ。中毒って死ぬなら今のじゃないか』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其の日長左衛門殿が山へ箱根竹りに行って、日暮に下りて来ると、山の下で孩児の啼声がするから、魂消て行って見ると、沢の岸の
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其頬紅色や、瘠方するににはもう肺病初期ざしてゐるのであらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
鄱銀 ををれ難く、莱石 し易し。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
われわれの惱みと切ない腐りをりさり
季節の馬車 (旧字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
柳橋の船宿でを待つ間に、霞亭は敬軒と松島に遊ぶことを約した。即ち「柳橋訂此期」である。然るにかねて契つた敬軒は官事にせられて別を告げ、来つた凹巷が郷人に代つて行を同じくした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
月と日と星がその上に
傾ける殿堂 (新字旧仮名) / 上里春生(著)
もっとも狆の手当てはお習いして、決して疎略にはしません。一つ御無心をおき下さるわけには参りますまいか
胸一杯の悲しみにさへ震へ、語り了ると其儘、齒根喰ひりて、と耐ゆる斷腸の思ひ、勇士の愁歎、流石にめゝしからず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
宗助抱一屏風辯護するとに、道具屋をも辯護する語氣らした。さうしてたゞ自分辯護しないものゝじた。御米らした氣味で、屏風なりにした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それもようやく恢復したので、明日はいよいよ南洋を指して出帆という瀬戸際じゃないか。そいつを君にソワ付かれちゃ、誰だって質問かずにゃいられないよ。訊いたからこそ話したのさ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なる儒者尾藤二洲は春水の妻の姉妹を妻として春水と兄弟の交ありき。襄後年彼を評して曰く雅潔簡遠と。彼の人と為り実に斯の如くなりき。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
前足皆白い馬を、後足皆白きを、前右足白きは啓、前左足白きは、後右足白きは、後左足白きはなどなかなか小むつかしく分別命名しある。わが邦も毛色もて馬を呼ぶに雑多の称あり。
まあ、ときおり私の小屋のすぐ裏の方で何かが小さな音をしらせているようだけれど、あれは恐らくそんな遠くからやっと届いた風のために枯れ切った木の枝と枝とが触れ合っているのだろう。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
「どうして先生、あの日には、お祖母さまがっと御安心なさったのでしょう。それだのに、何故ああも急にお没くなりになったのでしょうか」
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
雨露霜雪の侵し来たる茅舎を一変して愉快なる家宅となさしめ、万国の怨恨をば一変して友愛の情となし、兵気えて日月光をなすの希望をば前途に生ぜしめ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
丹精こめたもなく、の月をつて御足の台とすることがかなひませぬならば、わたくしのを噛むかかとの下に置くでござりませう、いとさはに罪を贖ひたまふ、栄光ある女王さま
まったく、木下様にかかっては商人も跣足ですよ。乾物でも、干魚でも、穀類でも、時の相場はよくご存じだし、品物にお眼はくし、手前どもを
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは此に其卑俚を嫌はずして、榛軒の曾能子刀自の記憶する所のとつちりとん一を録する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
小西は、青木した眼鏡つめました。なるほど、片方いひびがっています。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
例によってこしめした、朝から赤ら顔の、とろんとした目で、お蔦がそこに居るのを見て
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
アア妾は今めたるか、覚めてまた新しき夢に入るか、妾はこの世を棄てん、この世妾を棄つる乎。進まん乎、妾に資と才とあらず。退かん乎、うてとは来らん。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「砲車の鞍馬が甲をすり剥きました」とロブィトコが欠伸をしながら答えた。「頸圏が新しいものでね。」
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
支那において塞外鮮卑族の一なる拓拔氏中國侵入し、黄河流域全部占領してしたが、漢民族文化溺惑して、自國風俗慣習をあらため、胡語
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
和尚の学語編にはの字を出されたり、はあさぢと也。字書にはは大口細鱗とあれば鮏にるゐせるならん。字彙にはの本字にて魚臭といふ字也といへり。
道の右は山を𠠇りて長壁と成し、石幽蘚碧うして、幾条とも白糸を乱し懸けたる細瀑小瀑珊々としてげるは、嶺上の松の調も、てこのよりやと見捨て難し。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)