“投扇興”の読み方と例文
読み方割合
とうせんきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここのお館にも、投扇興とうせんきょうや貝遊びや、また双六すごろくとか半弓の遊具なども備えてあるにちがいないが、そんな殿上遊戯はお上品すぎておもしろくない。
「ムクや、お前とここで投扇興とうせんきょうをして遊びましょう、わたしが投げるから、お前、取っておいで」
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ひまなときには伏籠ふせごをおいて着物に伽羅きゃらをたきしめたり腰元たちと香を聴いたり投扇興とうせんきょうをしたり碁盤ごばんをかこんだりしている、お遊さんのはあそびの中にも風流がなければあきませぬので
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)