“投首”の読み方と例文
読み方割合
なげくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『矢筈草』いよいよこれより本題にらざるべからざる所となりぬ。然るに作者にわかまどうて思案投首なげくび煙管キセルくわへて腕こまねくのみ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
昨日きのうは折目も正しかったが、露にしおれて甲斐性かいしょうが無さそう、高い処で投首なげくびして、いた草臥くたびれたさまが見えた。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
退しりぞ投首なげくびなし五日の中に善惡二つを身一つにして分る事のいとかたければ思案にくれるに最前さいぜんよりも部屋の外にて二個ふたり問答もんだふ立聞たちぎきせし和吉は密と忠兵衞のそばへ差寄りたもと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)