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袂
ふりがな文庫
“袂”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
たもと
99.1%
そで
0.2%
たも
0.1%
だもと
0.1%
ふところ
0.1%
ふり
0.1%
もと
0.1%
わか
0.1%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たもと
(逆引き)
裏藪
(
うらやぶ
)
の中に分け入って
佇
(
たたず
)
むと、まだ、チチッとしか啼けない
鶯
(
うぐいす
)
の子が、自分の
袂
(
たもと
)
の中からでも飛んだように、すぐ側から逃げて行く。
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袂(たもと)の例文をもっと
(50作品+)
見る
そで
(逆引き)
楽浪
(
ささなみ
)
の
比良山風
(
ひらやまかぜ
)
の
海
(
うみ
)
吹
(
ふ
)
けば
釣
(
つり
)
する
海人
(
あま
)
の
袂
(
そで
)
かへる見ゆ 〔巻九・一七一五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
袂(そで)の例文をもっと
(2作品)
見る
たも
(逆引き)
御自分
(
ごじぶん
)
はかくし
給
(
たま
)
へども、
他所行着
(
よそゆきぎ
)
のお
袂
(
たも
)
より
縫
(
ぬひ
)
とりべりの
手巾
(
はんけち
)
を
見
(
み
)
つけ
出
(
だ
)
したる
時
(
とき
)
の
憎
(
に
)
くさ、
散々
(
さん/″\
)
といぢめていぢめて、
困
(
いぢ
)
め
拔
(
ぬ
)
いて、
最
(
も
)
う
是
(
こ
)
れからは
決
(
けつ
)
して
行
(
ゆ
)
かぬ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
袂(たも)の例文をもっと
(1作品)
見る
▼ すべて表示
だもと
(逆引き)
思慮にただしてみる
遑
(
いとま
)
もなく、右門もあわてて毒を
嚥
(
の
)
んだ。ふたりは抱き合って、橋
袂
(
だもと
)
の崖のふちに立った。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袂(だもと)の例文をもっと
(1作品)
見る
ふところ
(逆引き)
喜いちゃんは
袂
(
ふところ
)
から二十五銭出して私の前へ置きかけたが、私はそれに手を触れようともしなかった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
袂(ふところ)の例文をもっと
(1作品)
見る
ふり
(逆引き)
眉山が予備門(今の高等学校)へ通う時分、その頃は制服がなかったので思い思いであったが、眉山は
何時
(
いつ
)
でも黄八丈の
袂
(
ふり
)
の長い羽織を着ていた。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
袂(ふり)の例文をもっと
(1作品)
見る
もと
(逆引き)
その頃筋違見附、今の
万世橋
(
まんせいばした
)
の
袂
(
もと
)
は、丸ノ内、日本橋から、上野へ、甲州街道への要路で、警戒の厳重なところであり、人出の多いところでもありました。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
袂(もと)の例文をもっと
(1作品)
見る
わか
(逆引き)
その日の午後、私達は碓井の麓で
袂
(
わか
)
れを告げた。リュックサックも何もなしに、雨傘一本で山から山へと歩いてゆく、友達の身軽な姿を私は振り返って見送っていた。
独り旅
(新字新仮名)
/
若杉鳥子
(著)
袂(わか)の例文をもっと
(1作品)
見る
袂
漢検1級
部首:⾐
9画
“袂”を含む語句
袂別
分袂
衣袂
橋袂
袂落
袂糞
袂草
袂時計
連袂
其袂
裾袂
袂持
左袂
裙袂
袖袂
袂龕灯
袂鉄炮
右袂
吾妻袂
東袂
...
“袂”のふりがなが多い著者
吉川英治
泉鏡花
山本周五郎
野村胡堂
夏目漱石
江戸川乱歩
永井荷風
岡本かの子
森鴎外
国枝史郎