“袂落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たもとおと83.3%
たもとおとし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋の袖木そでぎに窮屈な腰を下ろして、袂落たもとおとしの煙草たばこ入れと、火鎌ひがまを腰からとり出して、人待ち顔の暇つぶし煙草と出かけました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういうカションはフランス人ながらに、俗にいう袂落たもとおとしの煙草入れを洋服の内側のかくしに潜ませているほどの日本通だった。そばへ来た官吏は目さとくそれを見つけて
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
口うらを聞けば金子かねらしい、それならばと思う今も衣兜の中なる、手尖てさきに触るるは袂落たもとおとし
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)