“袂別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べいべつ77.8%
けつべつ11.1%
わかれ5.6%
おわかれ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「キミはこのへんで本と眼鏡に袂別べいべつすべきじゃないか。キミの一生にとって、それはどうせ一時期のものにすぎないのじゃないか」
握った手 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
九時ごろから喫煙室でN君ハース氏らと袂別けつべつの心持ちでシャンペンの杯をあげた。……十時過ぎにストロンボリの火山島が見えた。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
此處こゝ彼等かれらあひだには、それ/\袂別わかれことばもあらうとおもつたので、わたくし氣轉きてんよく一人ひとりはなれて波打際なみうちぎはへとあゆした。
『もう、袂別おわかれ時刻じこくになつたよ。』と三人みたり顧見かへりみた。