“他”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほか45.4%
21.5%
ひと15.9%
よそ7.9%
わき2.4%
はた2.0%
あだ1.4%
かれ1.0%
あと0.3%
あれ0.3%
(他:16)1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“他”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語16.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)11.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
もっとも明瞭な視覚で見廻したが、すべてがただ一幅のと見えるだけで、そのほかには何物をも認める事ができなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少年せうねん端艇たんてい野球等やきゆうとうほかひまがあるといしげる、のぼ
趣味の何物たるをも心得ぬ下司下郎げすげろうの、わがいやしき心根に比較していやしむに至っては許しがたい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
だからひとから見ると変なものでも、また自分で考えてみて、矛盾したものでも、私の胸のなかでは平気で両立していたのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひとに対して男らしく無遠慮にふるまっている夫人が、自分にだけは、まるで別な人間として出てくるのではないかと思われた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
高瀬は浅黄の股引ももひきに、尻端を折り、腰には手拭をぶらさげ、憂鬱な顔の中に眼ばかり光らせて、よそから帰って来た。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三人の子供を抱えてよその家に厄介になった気苦労も、あのやさしい美しい嫁さんの為めに、忘れて仕舞ってた位であった。
惨事のあと (新字新仮名) / 素木しづ(著)
「六十人で、三十人ずつ二組になっているのよ。掃除はテーブルも何もも男の人がするから、それだけわきよりも楽だわ。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
梅「もういけん、此書これは松蔭から何者へ送るところの手紙か、又わきから送った手紙か、手前は心得てるか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
物事ははたで見るほど心配になるものではなく、どうするかと見ていた梯子の問題は、米友の一存で手もなく片づけてしまいました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
はたからあまきびしく干渉かんせふするよりはかへつて気まかせにして置くはうが薬になりはしまいかと論じた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ここに天皇それあだをみななることを知らしめして、恆に長眼を經しめ、またひもせずて、たしなめたまひき。
またその天の尾羽張の神は、天の安の河の水をさかさまきあげて、道を塞き居れば、あだし神はえ行かじ。
われその必死を救ひながら、今またかれが命を取らば、怎麼いかにも恩をするに似て、わが身も快くは思はず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
そこで世間で我虚名を伝うるとともに、門外の見は作と評との別をさえ模糊もこたらしめて、かれは小説家だということになった。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
鬼は、手拭てぬぐいで堅く両眼りょうがんを閉められて、その石の間に立たされた。してあとのものは、足音を立てずに何処どこへか隠れてしまった。
過ぎた春の記憶 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三人ともきら/\する長いのを政七の鼻の先へ突き附け、しきりとおどし文句を並べ掛合って居りまするが、其の内に深く顔を包んで上座に居る奴がかしらで、あとは手下と見えまするから
あれは番町の方の鰐淵と申す、地面や家作などの売買うりかひを致してをります者の手代で、はざまとか申しました」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ちがいますがな。大阪はもっともっと先に、微かに火のちらちらしているあれですがな」そう言って彼はまた右手の方を指しながら、
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
不意に推掛おしかけたる此問に倉子の驚きたる様は実にたとうるに物も無し、余は疑いも無くれの備えの最も弱き所をきたり、灸所きゅうしょとはかゝるをや云うならん
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
かくて僕いぬる日、黄金ぬしに追れしより、かの月丸つきまる遺児わすれがたみ、僕及び大王を、仇敵かたきと狙ふ由なりと、金眸に告げしかば。れもまた少しく恐れて、くだんの鯀化、黒面などを呼びよせ、洞ちかく守護さしつつ、自身おのれ佻々かるがるしく他出そとでしたまはざりしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
うちたづねてく、さきも来る、そこで学校外がくかうぐわいまじはりむすぶやうにつたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
もつとも年寄だから嫌ふ、若いから一概に好くと申す訳には参りませんでございます。いくら此方こつちから好きましても、さきで嫌はれましては、何のかひもございませんわ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それが後に應仁の亂の時分になると、自分のものを質において博奕をやるのでは詰らないといふので、ヒトの財産を賭けて博奕をやるやうになりました。
応仁の乱に就て (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
斯ういふ時代といふものは、全く下剋上と同時にヒトのもの自分のものゝ見境がつかないといふ面白い現象が起つて居るといふことが分るのであります。
応仁の乱に就て (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
コーヒーンデ明日アスレヌイノチツメ、溜息タメイキホカ手段シュダンナキ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
羽柴筑前、播州ヨリマカリ越サレ、宇喜多御赦免ゴシヤメン筋合スヂアヒ申シ合セ候間、御朱印ナサレ候様ニト言上ノ処、以テノホカ御不満ニテ、御諚ゴヂヤウヲモ伺ハズ示シ合セノ段、曲事キヨクジノ旨仰セ出サレ、即チ播州ヘ追ツカヘサレ候也
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が歌はつたなかれどもわれの歌ことびとならぬこのわれの歌
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
車はせ、景は移り、境は転じ、客は改まれど、貫一はかはらざる悒鬱ゆううついだきて、る方無き五時間のひとりつかれつつ、始て西那須野にしなすのの駅に下車せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
※他一勺亦何妨 それ一勺いっしゃくむになんさまたげん〕
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
瑞暲ずいしょう北宝ほくほうも見えざるを以て、或は昨夜熊害のたの馬匹にも及ぼす事あるかとて、王藏に命じて尚馬匹を集めて調査するに、瑞暲北宝両種馬しゅばの見えざるをもって深く案じたるも、両種馬は遥に群馬中に見えたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
遊「もうそれも度々たびたびなのでね、むかふは書替をせやうと掛つてゐるのだから、延期料を握つたのぢや今日は帰らん」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ふう、それは不思議。むかふは気が着かなんだかい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
の事ならず。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御子沼名倉太玉敷ぬなくらふとたましきの命をさ田の宮にましまして、一十四歳とをまりよとせ、天の下治らしめしき。
だケエに十年も後家ごけ立デデせ、ホガガらワラシもらわらの上ララそだデデ見デも
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)